奥山陽一のコラム

2012/09/21

旭川にて

 

昨日旭川市雇用創出促進協議会さんの依頼で 「目指せ繁盛店!ネットショップ構築実践講座」の

講師をしてきました。

 

会場に通されると受講生がパソコンと睨めっこしている。

 

正直、依頼を受けたのは良いけど説明を受けても受講生のイメージがイマイチ沸かない状態だった。



 

 

 

沸いてくるイメージと言えば 雇用創出促進協議会という名称から仕事をしていない人達とかネットショップの構築という言葉から弱冠暗めのイメージばかりが正直なところだった。

内容的には端的に言えば上手に商品撮影をするコツを教える事なのだけど、どこから話を始めて良いのかすら見えてこない状態でスタートした。

 

相手は素人さん、専門用語は極力使わずに私が撮影した画像を見せながら話をする事にした。

いつものようにノンプラン。

一応大まかにカメラ、レンズ、ライティング、実践の四つに分けて話を進める事にしてみた。

 

 

講習会が始まり話し出してみると皆さん真剣な表情で食いついてくる。

イメージはぶっ飛んだ。

 

機材の事やテクニックの話より大事な事がある。

真剣な受講者の皆さんだからもっと心根の部分の話をしたいと思った。

 

ネットショップの大半は売り手も買い手も顔が見えない商売。

だからこそ これからショップを手掛ける人にはネットの世界であっても人間対人間の繋がりを

大切にして欲しいというような事も話をさせて頂いた。

 

そこから私の写した料理の写真や広告用の写真を見せながら主役を引き立たせる為に捨てカットという脇役が大切だという話や、高価な機材を使わずにでも身の回りの物を応用して撮影をしていく方法等も話させて頂いた。

 

後半は実践。

わざわざケーキを用意して下さっていたのでそれを使って撮影をする事にした。

二人一組のチームになってもらい、カメラマンとアシスタントを交互に。

 

小さなバカチョンカメラが3台くらい用意されていたが、せっかくなら私のカメラでipadに飛ばしながらその場で皆で見ながらの方が盛り上がると思い、商売道具を持たせるのもちょっと怖かったけど、コンパクトカメラしか持った事がない人達にズッシリト重いカメラを持って貰う事も良いけ経験になるだろうし、写真の道を目指したいという人も出てくるかも知れないと思ったので、しっかりとストラップを首からぶら下げてもらい、露出等は私が設定しておきシャッターを押すだけの状態にして後は自由に撮影してもらう事にした。

 

イメージ的にもう少し明るくとか暗くという場合は声を掛けてもらうようにして後はお任せ。

 

カメラマンになりきってアシスタント役のパートナーにライティングの指示を出す人や、私が講義の中で携帯電話のライトで撮影をした写真を見せたせいか、小さな懐中電灯でライティングをする人達も現れたりで笑いも飛び交いとても良い雰囲気だった。

 

受講生がシャッターを切る度にipadに画像が映る。

度々会場からオオォ~!と歓声が上がった。

 

 

講師.jpg 

私から最後に 出来る人と出来ない人の差は 出来ない理由を探す人と今出来る事を探す人の違いだと話して閉じさせてもらった。

 

 

終了後、受講生の中に盲学校の関係者の方が居て、写真の話じゃなくても良いから生徒の為に何か講演を御願いできないかという相談を受け、快くお引き受けさせて頂いた。

また旭川市役所の方々にも今までとは違った感じで一体感が生まれ、ライブを見ているような感じだったとありがたい言葉を頂き会場を後にした。

 

写真を通して、こんな風に笑顔で楽しんでもらう事が出来る事がまだまだ沢山あるんだなあと感じた一日でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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