2012/06/18
九十九大学にて
今日は朝から文化センターで九十九大学の授業の講師に招かれ講演をしてきました。
連日連夜徹夜が続き、肩凝りと頭痛に見舞われています。
講演の内容は昨年の東日本大震災の直後に福島の地を撮影して歩き、今年も昨年と同じ日に福島の地で撮影をさせて頂いたので、その事について講演をして欲しいとの事。
福島から戻ってきてからもバタバタと走り回り、なかなか写真と頭の整理が出来ず、この数日間講演用のビデオを作る為に一日3時間程の睡眠時間で資料作りをしてきた。
大学と言っても士別市の生涯学習の一環として60歳以上の方を対象とした学びの場で、
平均年齢が70歳以上で私から見れば親の世代以上の皆さんが集まっている。
資料のDVDには写真の他に文章も入るのだけど、受講者の年齢を考えながら普段より少しだけ
文字を大きめにしてみたり文字が流れるスピードを遅めにしてみたり・・・・
昨年の街並みと今の街並みが上手く画面上で溶け込んで変化していくような効果もつけながら何とか少しでも伝わるように作ってみた。
会場に入ると100人近い受講者の方が会場にビッシリ座っていた。
起立! 礼! 宜しくお願いします!
いきなりそう来たか・・・・
元気の良い号令に気持ちがほころんだ。
一時限目の授業では昨年の震災直後の福島の様子を見て頂きながら色々と話をさせて頂いた。
途中あちこちで涙を拭いたり鼻をすする姿が目に入ってきた。
一年が過ぎてもこうやって伝える事で人の心に響くものなんだなあと感じた。
映像を見て頂き話を進めていくがやはり空気が重たい。
皆さんの真剣な眼差しが突き刺さるくらい熱かった。
休憩を挟んで二時限目。
二時限目は一年後の福島の今というタイトル。
空気を変える為に、軽くジョークを飛ばしてみた。
先程廊下で夢企画さんって呼ばれたんですけど、私は ス タ ジ オ
夢 物 語 の お く や ま で す! と言うと会場からクスクスと笑い声が・・・・
ホッとした。
今日の授業で一番伝えたかった事は夢企画さんとスタジオ夢物語は名前は似ているけど一切
係わりが無いということを伝えたかったのです。
以上本日の授業はここまで!
どっと笑いが起きた。
かなり話しやすくなった。
2時限目はそう重たい話ではなく、街の変わり行く様子と人々が前向きに歩き始めた様子を伝えたかった。
だから重たいままの空気を少しでも変えたかった。
お陰で映像の中に市場で働く人達の姿や川内村の子供達の姿が映ると受講者の皆さんの顔も少し
ほころんでいる様子だった。
私に出来る事など何も無いけど、こうやって少しでも多くの人に震災の事を風化させないように伝えていけたらと考えている。
次回は7月13日に女性自主企画主催の市民講演会と、9月11月に札幌で講演することになっている。
どんな出会いが待っているか楽しみだ。