奥山陽一のコラム

2012/01/10

感動の決勝戦

 

昨日第90回全国高校サッカー選手権の決勝に見入ってしまった。

 

撮影後の少し遅い昼食を食べながらテレビのスイッチを入れると、市立船橋VS四日市中央工の試合は1対0で四日市が先制したまま後半に突入。

 

 



 

 

 

四日市の動きが少し鈍くなってきたように思ったが決してそうではなく、それ以上に船橋が必死に1点を追い掛けていたのだ。

 

後半は船橋が怒涛の反撃を仕掛け、殆どが四日市のゴール前での展開。

四日市も必死にそれを守っている。

 

何度も何度もゴールを狙うが守る側も必死だ。

ディフェンスのポジションの選手だけではなく全員が身体を張っている。

 

 

あっという間に時間が過ぎていく。

 

 

時計を見ると私の方も成人さんの予約の時間が迫っていた。

 

 

試合終了の45分となりロスタイムが2分。

 

 

この2分に船橋の選手の誰一人として諦める表情を見せる選手はいなかった。

 

終了間際には何度も何度もコーナーキックからのセットプレーが続く。

 

 

なでしこジャパンの試合が蘇った。

 

TVからでもビンビンに気迫が伝わってきた。

 

もしかしたらもしかするぞ・・・・・・

 

 

 

これでラスト・・・・

 

 

 

シュートが決まった。

 

 

私も思わずガッツポーズ! と同時に四日市の選手の姿を見て溜息も出た。

 

 

ここで試合終了のホイッスルが鳴り響く。

 

 

船橋の中には涙を流しながらプレーをしている選手もいる。

観客席でも感動で涙を流している一般のお客様が大勢いた。

私も熱いものが込上げて来た。

 

 

四日市の選手は呆然とした表情を見せている。

 

 

流れは一気に船橋に・・・・

 

 

延長戦にもつれ込んだ。

 

 

 

もう良いじゃん!どっちも優勝にしてしまえ。

 

 

CMの合間に成人のお客様がいらした。

 

 

うっ!・・・・

 

 

成人式が終わった後でも、スーツで写す男性の成人は続く。

この日は夕方遅くにも成人の御予約を頂いている。

本当にありがたい事だと感謝しています。

 

 

注文が決まり、セットしている間にTVを着けて待って頂く。

 

 

もちろん・・・・

 

 

お客様から歓声が上がった。

 

おっ!この様子なら多少話し掛けても大丈夫そうだな・・・・

 

 

凄いですよね~~!残り時間2分で同点ですよ。

感動して胸が熱くなっちゃいますよね。

もうこうなったら同時優勝で良いじゃないって感じですよね。

 

 

休憩を挟んで延長戦に突入する頃、思わずサッカー終わってから撮影しますか?と聞いてしまうところだった。

 

いやいやそれはいけない。

 

ちゃんと撮影モードにスイッチは切り替わっている。

無事に撮影を済ませ、玄関先でお客様を見送った。

 

再びテレビを付けると丁度延長の後半戦も残り僅かだった。

 

2対1で船橋が1点リードしていた。

 

四日市もまだ諦めずに必死にゴールを狙っているが惜しくも試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

 

 

抱き合う船橋イレブンとグランドに崩れ落ちる四日市イレブン。

 

 

勝負の世界というものは本当に残酷だ・・・・

 

決勝で試合に出られなかった四日市のキャプテンの表情がとても印象的だった。

 

まだ17歳や18歳の子がキャプテンという重圧に耐え、チームを決勝まで引っ張り、そして最後に試合に出ることが出来ずに必死に仲間を信じて見守り続ける心境はどんなものだったのだろうか?

 

その悔しさは計り知れないものだと感じている。

 

 

久々に胸が熱くなるほど感動させられた。

 

高校生から見習うものがこんなに沢山有るとは思わなかった。

 

苦しい戦いの中で最後まで絶対に諦めなかった心の強さと勇気に心から拍手を送りたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥山陽一のコラム
このページの一番上へ