奥山陽一のコラム

2010/09/12

来ると思った・・・いつものO君

 

電話のバイブがブルブル震える。

 

奴からの電話だ。

 

出ようと思ったら切れた。

 

またブルブルと数回震えて切れた。



 

 

嫌がらせか?

 

昨日の夜の話だけど、忙しいからそっとしておいたのだけど、一日を終え風呂上りにベットにゴロリとした途端電話が震えている。

この時間なら風の会で兄貴と呼んでいる某先輩が酔って電話をしてくる時間。

どうせ酔ってとりとめもない電話だろうと思っても、この世界の先輩なのだから真夜中でも出なければならないのが流儀である。

 

名前を確認せずに出た。

 

「お疲れ様です奥山です。先日はお疲れ様でした」

 

「何が?」

 

え?? そこまで酔ってるのか??

 

「お前もたまには真面目に電話に出ることあるんだ?」

 

この声はO君。

 

「何だお前かよ!先輩かと勘違いしたじゃないかよ」

 

「師匠、人を選んで対応が変わるわけ?」

 

「当たり前だろ!バーカ!  で? 何? ムネオさんの話か? カンVSオザワの話か?」

 

「いや、師匠の携帯の話。 何度掛けても切れてしまうんだけど海にでも出掛けてたのかい?」

 

「電話の話? 携帯を換えたんだけど iphoneにした途端電波が弱くて困ってるんだ。 おまけに事務所の俺の机の周りだけが圏外に近くてすぐにプツリと切れてしまう。 糸電話より悪いかも」

 

「師匠はやっぱり違う世界から来た宇宙人か魔界の人間だから変な磁力を持ってるんだわwww」

 

「機能を増やすよりアンテナ増やして欲しいものだわw で?用件はそれだけなら切るぞ」

 

 

「ちょっと待った! 師匠の意見は?」

 

「無い」

 

「無いって、おいおい! 毒舌が聞きたくて電話したのによ~!」

 

「唐突に意見は?っていう質問がおかしいだろ? お前もうちのスタッフ達と同じだな。

ちゃんと人に伝えるって事を勉強しろよ」

 

「ごめんちゃい、何時もの政治の話からお願いします」

 

「毒舌の舌先は閻魔様に引っこ抜かれてしまったわ。 今日と明日は婚礼続きだから思考回路は撮影モードに切り替わってるんだから、せっかくのイメージを壊さないでくれないか。

面倒臭いから国会議員のオッサンどもを全部集めて俺に一言喋らせろ。」

 

「おっ!いいねぇ~、師匠その調子! よっ!」

 

「党と党の競り合いから、今度は党の内部抗争かよ。 何のための政治か訳が解らん事ばかりだ。そもそもそこに一票投じた俺達国民の責任と自覚が一番の問題なんだけどな。

まずは国民の為の政治をやれよ!としか言いようが無いだろ。

民の為の政治が、民にケツを向けた政治じゃ話にならないだろ? それでも自民党より支持率が上なんだから、どの政党も終わってるんじゃないの?

お前達は動物園のサルか?としか思えないし、俺自身もう興味は無いよ」

 

「動物園のサル? ボス猿の政権争いって事かい?」

 

「いや、そのまんま猿の群れ。 国民は動物園の檻の外から猿の行動を笑いながら見てるお客さん。

まあ猿の方が遥かに可愛いけどなw  国民が呆れて見ているという事が解らずに自分達の中の世界しか見ていないってことだよ」

 

「なるほどね。 確かに猿山は人間が見ていようがどうだろうがお構いなしに自分達だけの行動をしてるよね」

 

「バーカ! 猿山のサルだって近頃は人間は自分達を見て楽しんでくれてるって意識がちゃんとあるんだぞ。 それから熊牧場の熊を見てみろ。

おやつを投げ入れて欲しいもんだから ちゃんと手招きしながら愛想振りまいてるだろ?

選挙の時だけ愛想振りまいてりゃ猿や熊より芸が無いってばwww」

 

「ヒャアハハそりゃあ面白い例えだわ。 オイラにもよーく解りやすい話だねwww

それでムネオさんについてはどうよ?」

 

「私はやってない! ってか?」

 

「相変わらずモノマネがうまいよねw でもやってるだろ?」

 

「やってるべ。 どの道収監されるんだからゴチャゴチャ言わずに静かにお勉強しに行った方が良いんだよ」

 

「あれ? 師匠はムネオさんには好意的だったじゃない? どうしたの?」

 

「ムネオさんは好きだよ。 でも好きだからってムネオさんは悪くないと言える話じゃないだろ?   罪は罪、罰は罰。

それからこの時期に収監っていうのはどう見たって小沢起訴へ向けてのシナリオだと思ってるよ。

ただ、きちんと罪を背負って罰を全うして帰ってきた時には、その後の生き方をしっかりと見せてもらえば良いし、何だかんだあれだけのパワーを持って行動してくれる議員が北海道に居るかって考えりゃ同じ猿でも見ていて期待感が沸いてくるじゃないか?

真面目って何かって考えりゃ、ただ御行儀良く座ってるのが真面目って受け取られやすい世の中だけど俺は違うと思うんだ。

俺みたいに適当におちゃらけていても、写真の世界では真面目だと自負しているよ。

もちろん写真の世界でも毒舌だし、おちゃらけて不真面目に思われるだろうけど、それくらいのレベルの人間とやり合うつもりは今の俺にはもうとう無いよ。

もっと上に行けば俺が写真に真面目だと解ってもらっているからね。

俺から言わせれば、君達が解るレベルになりなさいと言ってやりたい位だし、そういう奴からは何のオーラも期待感も感じないもんだよ。  人間の生理的な好き嫌いはしょうがないけど、それもそれでまだまだ人間が出来ていませんねって思ってしまうよな」

 

「いやいや、やっとエンジン全開になってきたんじゃない? でもさあ、この頃の師匠の話って解りやすいよね。 例え話が上手いと言うか適切と言うか・・・

前は感性で生きてる男って感じで、たまに異国の人と話してるみたな時もあったけど、この頃はバカなオイラにも理解しやすいって思うんだ」

 

「バカ、何か? それは俺に感性が無くなってきたって事なのか?」

 

「違う、違う! 師匠のマジックにハマッて違和感があるけど妙に納得させられていた時と、今は違和感が無く素直に納得が出来るような話し方をしてくれるなあと感じたんだよ」

 

「バーカ! 俺はそんなに変わってないってば。 それはお前が記者として成長している証拠じゃないのか?」

 

「もちろんそれはあるけどさw でもそれとはちょっと違うと思うよ。 キリンからアサヒに替えるくらいにね」

 

「バカ お前なあ、 それはノーパンフリチンで歩くのと、ちゃんとパンツを履いて歩く違いくらいなもんで、その中身は使う用途によって多少変わるくらいなもんだけで、何も変わっちゃいないってばww」

 

「ギャハハ それ使わせてもらうねwww 師匠の場合 いつもノーパンでフリチンじゃなくフリーチンだもんねwww やっとパンツ履いて歩くようになったんだ? ギャハハハ」

 

「お前、笑い過ぎだってば!フリーって延ばすなよな フリーってさ。 俺の下半身に国境はないww

まあそんな話は置いといて、誰もが生きている限り陰と陽で成り立っていると思うんだ。

正義だと思う事が実は違う見方をすれば悪だったりもするわけで、それが戦争の始まりだったりもするわけだよ。

ムネオさんの話も同じだろ? 仕事をもらって喜ぶ奴も居たわけだし、政治のクソみたいな恩恵を受けたくてしょうがない奴らがウヨウヨしているじゃないか。

逆に北海道の為に全力で走り回っていたのも事実だしな。  俺なんか選挙関係のお陰で民主党に思われたり仕事を削られたり色々だったけど、そんなもの全く関係ないんだよなあ、俺はこの人を応援したいって自分の意思で動いてるだけの事で、それを批判する方がおかしな話なんだけど、田舎のしがらみは怖いって思い知らされたよ。

だからって考え方を変えるつもりは一切無いけどな。

面倒臭いからこれを機に大地の党員になっちまうかなとも思ってるよ」

 

「なるほど、納得したよ。 師匠の下半身に国境が無いってことをwwww」

 

「お前なあ・・・・ 三回くらい死んでくれ! じゃあな」

 

プープープープー・・・・・・

 

何時ものO君との会話でした。

 

 

 

 

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