奥山陽一のコラム

2010/08/20

見て感じる、見て学ぶ。

 

今日は旭川で挙式を挙げられるお客様のご依頼で、某教会に打ち合わせに行って来ました。

初めはお客様に、何度か行っている教会なので現地確認はあまり必要では無いと伝えていましたが、

そこの写真も数年前と今ではどう変わって言っているのか、どんな商品が並んでいるのだろうか?

接客はどうなのか? デジタルの時代に入り、集客力のある式場がどんな動きをしているのかを

見てみたくなったので、何も解らない初心者カメラマンのフリをして見学してきました。

 



 

 

予定より1時間以上早く着いてしまったのだけど、快く中に招いてくれた。

玄関を入るとスタッフの数名が飾りつけの作業をしていたが、皆一同に手を止めて笑顔で挨拶をしてくる。

 

待合室に入っても同じに、全てのスタッフが一旦立ち止まっていらっしゃいませとお辞儀をしてくれる。

 

ここまでは良くある光景だが、挨拶を交わし、担当者が館内を案内してくれる際に、掃除をしている人や荷物を運んでいる人等とすれ違うことが数回有ったのだけど、その全ての人が皆きちんと足を止め、深々とお辞儀をしながら挨拶をしてくれた。

 

あまり人目につかない裏方さんまでもが同じように挨拶をしてくる。

 

確かにマニュアル通りなのかもしれないけど、その徹底振りに驚かされた。

 

写真集やアルバム等も用意してくれて、色々見せて頂いたが、こちらは書かなくてもお判りの通り、

私の方がちょっぴり上だったかもしれないwww

 

商品の殆ども見てきたが、別段目新しいものがあったわけでもない。

 

じゃあ何故他のホテルや式場より高い金額で規制が多いこの式場に集客力があるのか・・・・

 

単純に建物の作りやデザインや雰囲気が旭川や近隣には無い物だし、若いお嫁さんの女心をくすぐるには十分すぎるものなのだ。

 

外国の教会を思わせるような内装設備、そして最初に挙げた接客力・・・

 

私が女なら此処で結婚式を挙げた~~~い! と言ってしまうかもしれないと案内してくれたスタッフに言うと爆笑していた。

 

こりゃああちこちの式場がお客さんを取られてもしゃあないと納得。

 

帰り際に、ここなら何処の場所で撮っても絵になるから当日の撮影はご心配なくと言って後にした。

車に乗り会場を後にすると、バックミラー越しに見えなくなるまでお辞儀をしている姿があった・・・

 

帰りに市内で買い物を済ませ、普段は通らない39号線を走ると、一軒のスタジオが目に飛び込んできた。

 

先日大会で顔を合わせたYさんのスタジオだ。

 

普段ならウィンドーをゆっくり横目に通り過ぎるのだけど、ここのYさんはデジタルに関しては知識も豊富で、何かをやろうという姿勢もあって、一生懸命店作りに取り組んでいるので、私にしては珍しくお邪魔させて頂いた。

 

普段は余りお付き合いは無いのだけど、Yさんは一瞬ビックリした顔をしながら笑顔で迎えてくれた。

 

丁度スタジオのリフォームをしている様子で、お邪魔になるからとお暇しようと思ったが、お茶でも飲んでいってよと言われ甘えることにした。

 

明るい雰囲気のお店で、子供さんを飽きさせないような絵本や小物もお洒落に置いてあった。

 

他人様のお店に入ると、どんな商売でもやる気があるのか無いのかは一目瞭然、。

 

Yさんのスタジオは見せ方が上手く、話を聞くと女性スタッフが率先して色々とレイアウトしているとのことでした。

 

色々と写真談義に花が咲き、今私達の世代が学ばなければならない事や後世に残していかなければならない仕事など、チャラチャラやっている今の写真館の若手カメラマンの意識を変えなければ、数年後には営業写真家の存在が危ぶまれることは必至であるということで話が一致したところで、Yさんのスタジオを後にした。

 

今までネガの時代に感じなかった事を、このデジタル時代に多々感じるようになってきた。

 

デジタル時代に入って、若いカメラマンも今だからこそ型物の大切さが何となく解ってきたという話をちらほら聞けるようにもなってきた。

 

今年に入ってから、型物を教えて欲しいという若い子達が数名私の前に現れている。

どの子も殆ど話をした事も無いような子達なのだけど、皆が真剣ならばそろそろ私も重い腰を上げて起ち上がってみようかなと多少なりとも考えるようになってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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