奥山陽一のコラム

2010/01/27

大漁祭り 網走湖のワカサギ釣り

 

会合に出席の為、猛吹雪の中北見まで走りました。

層雲峡では氷爆祭りの真っ最中!・・・・      のはずだけど・・・

 



 あれ? 確か毎年この辺でやってるはずだよなぁ・・・

危ない 危ない そんな余所見をしている場合ではない、風が強く、猛吹雪の中、

数メートル先すら真っ白で見えない状態。

 

途中トラックが1台、乗用車2台が雪山に突っ込んでいた。

 

そんな状況の中、なんとか目的地まで辿り着き、無事に用事を済ませる事が出来た。

その後北見の兄弟弟子のF君にちょっと洒落た居酒屋に案内されて、久々に酒を交わした。

 

もちろん写真の話ばかりで、オネエチャンの話などちょっとしか出てこない。

いやいやマジにほんのちょっと、割合にして6対4くらい・・・笑

 

そこでワカサギ釣りの話になり、今から10年以上前に網走湖で今はもう既に無くなってしまった古びた温泉宿に泊まって、夜中にストーブがドカーン!と爆発したり、蟹を注文したら自分で買ってきてくれとか、ビールや飲み物は勝手に持ち込んでくれとかハチャメチャな旅館の話で大爆笑。

そんな話の中、急遽ワカサギ釣りをしに行こうと言う事で、珍しくオネエチャンの待っているお店にも寄らずに午前様になる前に解散した。

 

翌日はF君が所要の為、その間のんびりと試し釣りでもしようということで、湖畔の宿を予約して早速宿のすぐ目の前で釣りを開始。

なんせ正月以来のプライベートでの休日。

雑音の中から現実逃避して仕事や会社の事を考えなくても良い日は年に数日だけ。

久々の無音状態。 私にとっては無菌室に入ってリハビリをするようなものだ。

 

早速長年の勘でポイントを見極め、アイスドリルで穴を開ける。

これが結構体力を消耗させる。

ゴボっという音と共に貫通・・・何故かいつもこの瞬間に達成感が込み上げる。

 

しかし穴を開けた場所が非常に浅く、勘が鈍ってポイントを間違えたかと思ったが、寒さの中で再び穴を開けるのも面倒だと思い、そのまま仕掛けを投入。

 

深さは丁度1メートル、こりゃあ浅すぎる・・・・と思いきやいきなり竿がブルブルと震えだしたではないか。

 

合わせを入れ、そっと上げると三匹もくっついてきた。

ニヤニヤしながら再度投入。

底に仕掛けが着くか着かないかでアタリ!

合わせを入れると、更に重さが増す感触。

 

あららららら・・・・6つの針に全部食いついているではないか。

これには笑いが止まらない。

 

こんな調子で休む事無く釣れ続け、30分で丁度80匹が上がった。

途中キャンプ用のストーブを用意したりなんだりして正味1時間。

釣果はなんと111匹。

あまりにも釣れるので、111匹で納竿しようと数えていたので111匹ちょどで本日の試し釣りは終了。

 

翌朝6時起床。

 

普段は朝が苦手な私も釣りの時だけは目覚めが良い。

 

カーテンを開けると、まだ薄暗いのに既にテントがちらほらと建ち始めていた。

 

 

7時にF君と待ち合わせ。

 

先に準備をしておこうと思い、昨日のポイントより少し沖の方に穴を開けてみた。

準備万端、F君が到着する前に様子を探っておこうかと餌をつけている矢先にF君登場。

テントを建てて釣り開始。

 

写真の事もさて置きながらF君に釣りを勧めたのも私。

釣りに関しては丘釣りをはじめ、海釣り、渓流釣り、ルアーにフライと何でも御座れ。

写真より上手いという噂もチラホラ。

 

F君がもたもたしている目の前で彼が3匹上げている間に私は既に10匹を越えている。

 

ワカサギ等の群れで行動をしている魚を釣るのはスピードが命。

 

餌に群がってきた群れをいかに長くその場に留めておく事が出来るかどうか。

 

釣れたと同時に魚を針から素早く外し、再度仕掛けを投入。

私はこの動作を殆ど片手で済ませてしまう。

何事もリズムが大事なのです。

 

30分程で既に100に手が届くのではという勢い。

 

F君のペースに合わせる為に、私はストーブに火を着けてコーヒーの準備等の為に暫し竿を休めた。

 

コーヒーを飲みながらタバコに火を着け、これぞアウトドアという気分に浸りながら再開。

 

1度に最低二匹以上のペースで釣り上がる。 

普段F君との釣りは、年に一度の羅臼カラフトマス釣りツアーで、比較的大物狙いなのでじっくりと攻める感じの釣りなのだけど、このワカサギ釣りはなんせ忙しい釣りだ。

今日は寒さを感じている暇も無い。

 

F君との差がドンドン開いていく。

 

ふと昨晩泊まったホテルに朝食が付いていた事を思い出し、普段はホテルに泊まっても

朝食を食べる時間が有れば寝かせてくれ なのだがせっかくだから食べてくる事にした。

F君に朝食に行っている間に釣果を稼いでおくように告げて一旦釣り場を離れた。

 

ここのホテルのスタッフはフロントや売店までもを含め皆さん気さくに笑顔で対応してくれる。

レストランに入ると、まかないのお母さん達が声を掛けてくれる。

「お兄さん昨日もだいぶ釣れたみたいでしょ~?今日の調子はどう?」

「おかげ様でもう150は釣れたかな」

「ひぇ~150?? 昨日は向こう岸に80人くらい居たけど、平均30位だって観光協会の人が話してたよ」

「いやいや、私がちょっと穴を覗くとメスのワカサギが寄って来ちゃうんですよ ガハハハ」

「お兄さんおもしろいねえ、ご飯お預けにしちゃうよ ギャハハハ」

 

おもしろいおばちゃんだこと・・・大阪出身かよ?w

 

のんびりと朝食を済ませ、再びテントへ。

 

「いやあ爆釣だよ!かなり追い上げたか追い越したかもよ」

「お前、俺の網と取り替えただろう?」

「いやいや可哀想だからまだ生きている奴はリリースしておいたよw」

くだらない冗談を良いながら釣り再開。

 

10時過ぎくらいに一度アタリが落ち着いたが、落ち着いたといってもコンスタントに釣れてはいる。

30分位すると再び忙しいくらいに釣れ出して来た。

昼くらいまでに500匹は越えたかもしれない。

丁度昼時なので一旦テントを離れ、ラーメン屋さんへ。

もし釣れていなければこんな余裕も無いかも。

 

再びテントに戻って再開。

 

さすがに午前中よりペースが落ちてきた。

 

F君の竿に大きなアタリ・・・・

同時に私の竿が穴の中に引き吊り込まれそうになる。

根掛りだろうか?私の竿が弓なりのままだ。

 

F君が仕掛けを上げると、私の仕掛けと絡んでいるではないか・・・・

その仕掛けの先に・・・・

なんと!川ガレイ・・・

 

やったー!と大喜びのF君。

 

でも・・・・

 

「おいF、そのカレイは俺のじゃないか?」

 

「そんなわけ無いじゃん!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え? あれ? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ってな事で私の仕掛けに軍配が上がったようです。

 

「ちきしょ~~~~!なんか悔しいなあ、こうなったらカレイ狙いだ」と悔しがるF君でした。

 

「カレイは一匹居れば必ず近くに何匹か固まってるはずだからまだ釣れるかもよ」

「よし!カレイだカレイ!絶対に釣ってやる」

「底に沈めて仕掛けはダラリとさせておく方が良いよ」

 

とは言ってもそう簡単に釣れるわけもないので、私はひたすらワカサギに専念。

 

しばらくするとフワッとラインが浮くような感じがした。

それに合わせてアワセを入れると、グーっと何かが乗っかったような感触が・・・

 

「おっ!カレイだわ」

「またまたご冗談を~~」

「ニャハハハ 申し訳な~~~~い! 大当たり~~~~!」

「あちゃ~~~!このクソオヤジ! 有り得ないわ」

 

説明をしていた私の方にカレイが寄ってきてしまったらしい。

 

そんなこんなでそれからも退屈しない程度に釣り上げて予定の時間が来たので終了。

 

ご近所やスタッフに配る為に小分けしながら数えてみると、なんと 673匹

前日の111匹を引いても562匹

自己記録の315匹を大幅に上回る記録でした。

 

帰り道は天気もよく、順調に車も進み、層雲峡の氷爆祭りも綺麗に見えました。

画像は携帯電話のカメラなので見え辛いかも・・・・ 100126_1522~02.jpg

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