奥山陽一のコラム

2009/10/10

気になるマニフェスト

 

この一週間近く、私が関係している飲食店の経営者から、従業員の育成や経理の見直しを頼まれてて、御手伝いをしていました。

若干27歳という若さで開業してのですが、私も夢物語を立ち上げたのが27歳の時で、何となく

懐かしい匂いがして快く引き受けさせてもらいました。

 



過疎化が進むこの街で、若い人が開業するのは夢があって素晴らしい事だと思うし、過去の自分を見てるようで尚更応援したくなります。

 

ところが・・・

 

昨年開店してから全く経理的な数字を見ていない事が発覚。

なにせ若さという勢いだけでやってきたらしい。

 

2店舗目や会社なりを考えていきたいという事から、私がお願いしている税理士の先生を紹介した。

 

先生からも、私も手伝って数日のうちに数字を出すようにと言われ、二人で毎晩徹夜で取り組んだ。

 

なんとか今日の約束の時間に間に合ったのだけど、私も普段は従業員に数字の方は任せっぱなし

なので、久々に頭の中が数字で一杯になった。

 

でも、数字を色々見ると経営者やそこの従業員の過去が見えてくるのが面白い。

 

今回色々数字を動かしていて、二人で色々話をしている時にふと気になることが私の頭を過ぎった。

 

全く関係の無い話だけど、民主党のマニフェスト・・・・

 

このマニフェストの中の三点程を取り上げて考えたのですが・・・

 

先ずは高速道路の無料化。

これはここの日記にも書いたので省略しますが、無料には反対です。

 

次に気になったのが子供手当て。

 

一人当たり31万2千円。

子供が二人居れば年間62万4千円。

きっと所得制限があるのだろうと思っていたのですが、そうじゃないらしい。

 

子供手当てを内需拡大と考えているようだけど、それなら尚更所得制限を付けるべき。

 

変な例えだけど、喉がカラカラに渇いていて、やっと水を飲むことが出来たとしたら、コップ一杯の

水は最高の一杯なのでしょうけど、渇きが治まったところにもう一杯飲みなさいと二杯目を差し出されてもありがたくないものです。

 

これが限界効用というものではないでしょうか?

 

限界効用は所得差の効用の差でも現れます。

 

年収300万円の人が居たとすれば、31万円の手当ては凄くありがたく感謝できる金額ではないでしょうか?

でも年収一億円の人が貰ってもあまり喜べる額ではないのでしょうか?

 

選挙の為のマニフェストとしては、ある一定の収入以上に稼いでいる人達にとっては投票したくなるようなインパクトは感じられなかったかもしれません。(あくまでも私の勝手な妄想の推測です)

逆に高所得者にまで支給するのは民主党が言うところの無駄使の見直しとは全くかけ離れていくのではないでしょうか?

 

次に・・・

 

所得税の配偶者控除の廃止

 

高所得者となる中小企業の経営者等は役員報酬を奥さんや家族にも分散する事で節税をしている事が多いですが、これに関しては廃止されても殆ど影響は無いでしょう。

 

夫婦共働きの世帯も同じです。

共働きが出来るだけ恵まれた人達です。 ここも影響は無いでしょう。

 

でも、所得の少ない人達のはかなりの損なのです。

夫だけが働いているか奥さんをパートに出して、給料を年間103万円に抑えている人達にとっては

もろに影響が出てくるでしょう。

 

どうして奥さんがパートをしている世帯が給料を103万円以下にしたいのか・・・

配偶者控除の為というより、ご主人の勤め先等が配偶者手当の支給の基準を税法によってマニュアル通りに従っているのですから・・・

 

配偶者控除の廃止というのは、所得の少ない世帯には増税になるのです。

 

度々話に出しますが、私は自民党だろうが民主党だろうが、党の為の政治には興味はありません。

もっと弱者の為の政治、民の為の政治をじっくりと考えて頂きたい。

 

だって、こんなに適当な私でさえこれくらいの事が考えられんですから・・・・・

 

 

 

 

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