2008年07月のコラム

家出少年
「ちわ〜っす!俺誰か解りますか?」

「どちらさまでしょうか?」

「俺っすよ00っす、解んないっすかあ寂しいなあ」

「てめえ、人様の家に電話するならきちんと礼儀わきまえろよ」

「・・・す、すいません。 夜分にすいません」

「おぉ!それで用件は何だ?」

「いやあ聞いてくださいよ〜!っちゅうか今夜泊まる場所ないっすかねえ?」

プチッ

「お前日本語勉強して掛けなおして来い!」

ガチャッ・・・・プゥープゥープゥー

切ってやった。

再び電話

「すいませんでした、ごめんなさい」

「言葉は大事にしろよ! それで用件はなんだ?」

「実は親と喧嘩して家出しちゃったんです・・・行く所がなくて」

「ふぅ〜ん、家での理由は?」

「それが・・・くだらなくて言えないです」

「だったら俺に相談する必要もないだろ、てめえで解決しろ」

「切らないで下さい! 母親と喧嘩したら、自分で生活出来もしないで偉そうな事いうなら出て行け!って言われて、部屋から引きずり出されて追い出されました。」

「ほう、良い母ちゃんだな」

「え?良くないでしょ? 引きずり出して追い出すんですよ!」

「俺も同じ事言うぞ。 お前は都合よくないか?
都合良く学生ですまだ子供です って言ってみたり、都合良くガキ扱いするなって言ってみたり・・・誰のお陰で学校行かせて貰ったり、飯食ってんだ?」

話しながら秋葉原の事件や、近頃の事件が頭をよぎった。
虐待だってあるかもしれない。
もう少し話を聞いてみるか・・・・

「根本的な理由は解ってるのか?」

「ウォークマン聞いてたらバッテリーが無くなって、弟のウォークマン貸してくれって言ったら断られて喧嘩になって、そこに母親が止めに入ってきて、怒られて言い合いになったんです」

「ぷっ!それだけか?」

「はいそれだけです」

「家出するくらいなら電池買って帰れ!」

「電池じゃなくて、充電式のバッテリーなんです」

「うるせぇーな!だったら充電するまでおとなしくしてろ!
バッテリーが切れたって事は、何もしないでずっと聞いていたって事だろ? 問題は何もせずに部屋にこもって聞いていたって事だろ?
そりゃあ怒られて当然だわ。
冷静に今日の自分を振り替えってみろよ」

「・・・・あっ、確かにみんなご飯終わってたし、風呂も終わってた」

「だろ?誰が悪いんだ?」

「俺っすね・・・やばいっすね・・・」

「俺っすよ・・・やばいっすよ・・・頭冷やして、母ちゃんごめんって言えるか? 電池一つで家出するのと、母ちゃんに謝るのとどっちがお前の中で格好悪いと思う?」

「電池一本ですね・・・」

「素直に謝る方が格好良いんじゃねえの?」

「はい、解りました!ちょっと頭冷やして謝ってみます」

「照れくさいだろうけど謝ってみろ、ブツブツは言われるだろうけど、それを我慢して黙って堪えるのも男じゃねえの?
それでも、どうしょうも無い時はもう一回電話して来い!」

「そうっすね!謝ってきます。
何かすっきりしました、さすが大人っすねw」

「てめえに言われたくねえよ! 10時過ぎたら今度は補導されて本当に帰れなくなるぞ! 早く帰ってションベンして寝ろ!」

「うぃっす!あざーっす」

「てめえ!日本語喋りやがれ!このくそガキw」

さっき21時頃の高校生との電話のやり取りでした・・・

正直明日から全国大会に入るのに構ってられないという気持ちもあった。
でも俺は忙しい!とは言葉にして言えなかった。
日本の父親の言葉・・・忙しい!

話くらいは聞いてやれる。
それだけでもガキ共には何かが伝わるはず・・・・

ガキ共に罪を背負わせるような事のない社会にしなければならない。

高校一年16才の夏、いつか良い思い出に変わるかもしれない。

みんな一歩ずつ大人になっていけばいい。
俺はこいつらの倍以上生きていてもまだまだガキのまま・・・

今この日記の最中に、メールが届いた。

「無事に帰還完了!母ちゃんに謝ったら、さっさと風呂入って寝ろ!って
言われただけでした。 あざーす!!」

こいつ反省してないなあ・・・トホホ  w
2008.7.26[Sat]

水遊び
一昨日の夜、撮影に出掛ける前に無性にうどんが食べたくてしょうがなくなった。

どうしてもうどんが食べたい。

普段は撮影前には集中力を保つ為に食事は摂らないようにしているのだけど、どうしても食べたくてしょうがなく、ちゃちゃっと作って食べ終えた。

食べ終えると必ずそのまま食器を洗うようにしているので、
いつものように・・・ 

そこに一本の電話が鳴った。

話の最中、突然 ゴォオーーっと音がし出した。
フと流しに目をやると、水が出っ放し、鍋をうるかすつもりで蛇口をひねってすっかり忘れていた。

シンクに水が貯まっている状態で、鍋の重みで排水溝に蓋をしているような感じだ。

慌てて鍋をずらすと、水が勢い良く流れてくれた。

ホッとしたのもつかのま、ある事をすっかり忘れていた。

うちの流し台、士別に越してきた時には付いていなかったのを、スペースに合わせて購入し、自分で壁をぶち破って対面キッチンにした手作りキッチンなのだ・・・

なにせ排水溝が狭い。

おまけにこの頃、配水管が油汚れなどで流れが悪く、水を一気に流すと管が詰まってしまいそうになるので気を付けていた・・・・

スーツに着替えて、何気なくお店に降りて行くと・・・・

お店に雨が降っているではないか・・・ドヒャーーーー!

慌てて雑巾で拭こうとしたが、雑巾程度では全くどうにもならない状態。
店一面が水びたし・・・・更に天井の点検口から水がポタポタと
水が流れ落ちてきた。
雑巾を当てながら蓋を開けてみると・・・・ドバ〜〜〜〜ッ〜〜〜〜〜〜〜ッ

ドリフのコントかよ〜〜〜〜!

ウェットスーツを着たままシャワーを浴びる事はあるけど、
スーツを着たままシャワーを浴びた事は生まれてから一度も無いぞ!

ここまできたら開き直るしかない。

さっさと着替えて、まずは撮影に出掛けた。
外は雨。
撮影が終わって会場から出ると、嫌味のように激しく降り出してきた。
何故か思わず笑えた。

店に戻ると天井が所々波打っているのがはっきりと解かる。

こうなったら頭を切り替えよう・・・ピンチの中にも必ず何かしらのチャンスは転がっているものだ。

天井を張り替える?

いやいやちょっと待てよ!

逆の発想はどうだろう?

いっそのこと天井を全部剥がして、配管や鉄骨剥き出しのデザインはどうだろう?

ドンドンイメージが湧いてくる。

今まで何軒もの店舗デザインを手掛けてきたのに、自分の店は元々建てられている箱物だった為に、自分のデザインは全くといって良いほど反映されていない。
どちらかと言えば我慢して使ってきたに過ぎない。

だからと言って建て直す訳でもないので、大幅に変える事が出来るわけでもない・・・
でも、天井を剥がして剥き出しにして、ちょっとデザインをするだけでガラリと雰囲気は変わるだろう・・・・

かなり落ち込んでいたのも束の間、頭の中には色んなイメージが浮かんでくる。
想像するだけで楽しくさえなってくる。

自分を美化する訳ではないけど、これが自分の持っている本能であり、才能なのだw

俺はクリエーティブマイノリティー、自分の才能に惚れ惚れしてしまうwww

これからの世の中を変えるとしたらクリエーティブマイノリティーだ!
この手の人間が頭角を現してくると風が変わる!と何処かの大学教授も
TVで言っていた。

俺はせいぜい天井をぶち壊す程度のマイノリティーですが・・・w

もしかしたら近いうちに生まれ変わったスタジオを公開できる日がくるかもしれません・・・・

でももしかしたら・・・・張り替えただけの真っ白い天井の下でいつもと変わらない姿で仕事をしているかもしれない・・・w
2008.7.20[Sun]

久々の日記
かなり久々の日記になってしまった。
書くネタが無い訳ではなく、逆に書きたいことは山のようにあるのだけど・・・

なにせ今月末に私の所属する日本肖像写真家協会の全国大会が20年振りに北海道は旭川の地で開催される事になり、大会の実行委員長を仰せつかってしまい、昨年から準備を進めてきたのだけど、いよいよ大詰めとなり、このくそ高いガソリンの値段を気にしつつ連日走り回っている。

本部が静岡にあるので、毎日数回の電話での打ち合わせ。
なにせ日本の大御所的存在のこの会だけど、年齢層もかなり高齢の会員が多い。

役員さん達も日々耳が遠くなってきてるのか、同じ話を何度も繰り返してみたり、昨日の打ち合わせと今日の打ち合わせでは、
話が二転三転・・・・ぁんだって?? え?? ぁあ?
まるでドリフのコントのようなもんである。

大会に先駆けて22日〜28日まで、旭川のNHKホールで入選作品の展覧会が行われるのだけど、21日の夜に飾り付けをしなければならないのだが、展示する作品もまだ届かない・・・

まあそんな訳で、日記に気をやる時間も無く今日に至ったのだけど・・・・

近頃思うところといえば、洞爺湖で行われたサミット。

別に反対派な訳でも無いけど、あれはやらなくても良いと思ってる。

特に環境問題を問うこのサミット、各国の首脳の骨休み程度にしか見えない。
この北海道をなめんじゃねえ!
ガソリンばら撒く様な車に乗って歩きながら、この北海道の大地の空気を腹いっぱい吸って、風を体に浴びるわけでもなく、環境もくそもあったもんじゃない。

政治家に気なんて使う必要は無い、本当にこの北海道の厳しい情勢を伝えるには、ありのままを見せれば良いと思う。
一流のシェフに一流の食材と料理・・・そんなもん食材の宝庫北海道といえど、どれだけの人達が普段から口に出来るのだろうか?

まだまだ書きたいこともあるけど、このサミットで福田総理の自信にも繋がったなんて報道されてるけど、その自信がどこからくるのか良く解らないんですが・・・ 

長くなるから次へ。


ちょっと気なるのが、中国の黄砂の問題。
春先に中国から風に乗ってやってくる厄介な黄砂。
士別でも雪解けの頃、空が黄砂でどんよりする事が度々あったり、車に付着して洗車に追われている人を度々目にすることがある。
この厄介な黄砂に、発癌性物質が含まれている事が最近解ったらしい。
黄砂の被害が一番多いのは、福岡周辺とのことだけど、近年学校閉鎖になったり、スモッグ注意報が発令されたりしているらい。

なぜスモッグ注意報かというと、中国の工場などでは未だに石炭などが燃料として使われていて、それらがきちんと浄化処理されないまま排出されている。
それが黄砂に付着して、日本にもやってくるらしいのだ。
注意報が発令されるくらい、福岡の上空には黄砂が舞っているだけではなく、それだけ有害な物質までもが舞っている事になる。

福田さんよ〜!自信は良いんだけど、この問題はどう考える?
外交から何から、全て関わってくる問題だぞ!
これこそ早期に考えなければならない環境問題ではないだろうか?

まだまだ書きたいことはあるけど、撮影に入るので今日はこの辺で・・・
(2008.7.14[Mon])

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