2014/03/08
ホワイトアウト
一昨日から低気圧が北海道の東に進みオホーツク海側は荒れ模様。
羅臼では風速32mを記録しトラックが風に煽られて横転する等の事故も相次いでいました。
そんな中、羅臼の友人の子供がサッカーの遠征中に網走で倒れて北
網走の病院では受け入れしてくれるところもなく北見に移動したらしいけど、市外の患者は後回しにされるとの事で途方に暮れていたらしいです。
市外も市内もクソもあるか!と怒りが湧いてきます。
北見の相棒F君が病院を紹介したり一週間分の宿の手配をしたり色々動
友人から電話があり、心細いのだろうか、来てほしいとの事。
ヤンチャで豪快な奴だけど心情を思えば直ぐにでも行ってやりたい
丁度今日は午前中の撮影のみで明日も撮影が入っていない。
しかし道東はこれから大荒れの様子。
昨年のホワイトアウトを思い出す。先日も出先で酷い目にあったば
昔の自分なら関係なく飛び出しただろうけど、少し慎重になってい
多少の事では動じない自分が慎重になるくらい、それ程ホワイトアウトは怖いのです。
土日は朝から撮影がビッチリ入っているのでもし何かあればお客様
気持ちだけは北見に向いているのだけど・・・・
自分らしくないな。 どうするオクヤマ・・・
しゃあないなあ・・・・
スタッフにガソリンの給油とオイル交換をお願いしてる間に支度を整えました。
うちのやつからも一言、どうせ行くんだろうから少しでも早く出なさいよ。
うちの子達は皆さんよくお解りで 笑
士別は快晴、高速を乗り継ぎ層雲峡入口で下車。
なんだ全然大丈夫じゃん・・・・
峠に入り層雲峡温泉の手前あたりから何故か車がフラフラする感じが・・・
信号待ちでドアを開けてみると突風でドアが煽られ勝手に閉まるくらいでした。
間もなくすると地吹雪で前が見えなくなる状況になりました。
まあそれでもまだ何とか走れる状況で、のろのろ運転の車の列に並び走っていましたが、途中で前を走っていたトラックが大きく揺れだして一瞬視界から消えました。
あれ??
地吹雪の隙間から横転したトラックが目に飛び込んできました。
あちゃ~~~!
完全に道路を塞いだ状態で、こればかりはどうしょうもありません。
対向車側でクラクションを鳴らすバカもいましたが、騒いだところでどうなるものでもないだろう?という感じです。
そんな暇があるなら後続車の為にも発炎筒たくなりなんなりしろよという感じです。
運転手さんは幸い無事な様子で助手席から這い出てきたので、声を掛け、先ずは警察に電話。
しかし運転手さんも私も圏外でどうしょうもない状態。
どうする?と話しているとダム管理の方が走って来てくれて無線でやり取りをしてくれました。
建設用の重機が近くにあるとの事ホっとしました。
運転手さんも周りに頭を下げてお詫びして歩いていました。
こればかりはどうしょうもないのです。
私はそのままUターンして温泉街にあるコンビニに非難することにしました。
ここは携帯が繋がるので北見のF君と電話で話をしながら様子を伺っていると渋滞していた車が動き出したので再出発しました。
何とか無事に峠を下るとそれまでの天候が嘘のような晴天でビックリ。
ニュースでは北見の暴風の様子が流れていたのですが、嘘のように晴れていました。
F君のお店にたどり着き、ホテルにチェックインして羅臼の友人と合流しました。
高熱が続き、熱が落ち着くまで他の検査が出来ず、足が腫れ上がっているとの事でした。
野郎三人で飲みながら友人を元気付けて皆ヘロヘロになっていたので解散。
子供の治療は医者の仕事。
親が落ち込んでいては子供を不安にさせるだけなので、少しでも元気になってくれたなら良いです。
翌日はいつもになく早めに北見を出ることにしました。
行きはよいよい帰りは怖い。
まさしく! です。
北見側は晴天でしたが、帰りは峠の頂上近くから地吹雪にやられました。
更に上川でホワイトアウトに遭遇。
何とかコンビニの駐車場に避難したらコンビニ大盛況でした。
お弁当や温かい飲み物は完売に近い状況でした。
少し雪が落ち着いたところでまだコンビニに避難している人達が出発しないうち、道路が空いているのを見計らって先に走り出すといきなり車が横転して炎上してました。
初めて車が炎上しているのを目撃しましたが映画のワンシーンの様でした。
更に進むと歩道の雪山に頭から突っ込んだ車を発見。
更に反対側でも頭から。
そして和寒と剣淵の間の畑にダイブした車を発見。
車には雪が積もっている様子がない事が気になり、一瞬運転席側に白い物が見えた様な気がしたのでもしかしたら落ちたばかりで中に人が乗っているかもしれないと思い、放っておけずにUターン。
ヘッドライトで照らしながらクラクションを鳴らしたけど動く気配無し。
色々な事態を想像しながら、しゃあないなあと・・・
ジャンバーを着込んで畑にダイブしました。
中を覗いてホッと一安心。
白い物の正体はエアバッグでした。
よく見ると反対側の窓から出たのか、足跡が残っていました。
ダイブする前に気付けよ!と一人で苦笑い>_<
腰まで埋まりながら自分が遭難しそうになりました。
寒かったぁ〜〜>_<
そんなこんなで何とか無事に士別に生還する事が出来ました。
改めて自然災害等、自然の持つ力の前で人間は無力であるという事を実感しました。
よくテレビなどで地震などの災害時の予想死者数等が出ていますが、あんなものクソの役にも立ちません。
まもなく東日本大震災から三年を迎えますが、これだけの出来事があってもまだ解らないのか?
と感じてなりません。
北海道では当たり前の雪ですが、東京などでちょっと降っただけでも大騒ぎになっています。
これが雪だけではなく地震や津波だったらどうなるのでしょうか?
想像すると恐ろしいです。
まあそれより今は入院中の子が一日も早く元気になって帰宅出来る事を祈ります。