2013/07/06
三ヶ日経由 東京 日肖写3
お世話になった三ヶ日を後に電車を乗り継ぎ新幹線で東京へ。
目指すは四谷のポートレートギャラリー。
15号車は喫煙車両。
酒は無くともタバコはやめられない私にとっては非常にありがたい。
途中富士山の麓を走るが生憎の曇り空で残念。
ギャラリーに着くと日肖写の会員の方が数名居て、笑顔で握手を交わし再会を喜んだ。
とは言っても皆さん70代で私は息子みたいなもので、可愛がってもらっています。
ギャラーリーを見て回ると何とか無事に私の作品を見つけました。
PCの部品を貼り付け問題作と言われていたので展示されているかどうか不安だったが部品の欠落も無くきちんとパネルに収まっていた。
きっとパネル張りをされた業者さんは大変な御苦労だったと思います。
その後は六本木の大会会場に移動しての総会と懇親会。
懇親会の前に北海道組と今回オブザーバーで出席する函館のAさん、そして営業写真業界では大御所であり、日肖では新入会員となるTさんが会場入り。
隣に座ったAさんとTさんは緊張した面持ちだった。
乾杯のあと二年ぶりに会う皆さんとにこやかに握手を交わす。
あちこちのテーブルで笑い声が聞こえた。
緊張で背筋をピンと伸ばしたAさんが、何時もこんな雰囲気なんですか?と訪ねてきた。
懇親会は何時もこんな雰囲気だよ。と答えると、もっと物々しく静かな雰囲気かと思っていたらしい。
滅茶苦茶楽しい~~~!と何度も言っていた。
Tさんも奥山君こういう雰囲気ってすごく楽しいねえと言っていた。
作品の世界は個々の世界。
お客様の意思を尊重しながら引き出していく営業写真とはまた少し違う世界。
作品の世界で表現していく事の中で会員其々が葛藤しながら写真と向き合っている。
互いにそれが解っている人達が集まるから年齢や立場やキャリア等関係なく仲間になっていけるのだと思う。
作品においても営業写真においても私はまだまだ先輩達の足元にも及ばないかもしれない。
だから必死に写真を考える。
やっている者同士だからそこも認めてもらえる。
日肖の良さは懐の深い所にあるのかもしれない。
だから何も知らないAさんやTさんもその空気を感じられるのかもしれない。
暫くしてAさんを同じ女性の肖像写真家Tさんに紹介した。
Tさんは単身中国に渡って撮影をしたり、日肖写においても何度も賞を受賞したりしていて、とても70代半ばには見えないパワーがある。
Tさ~ん、AさんがTさんの大ファンなんだってさ。色々お話を聞かせてあげて下さい。
え~やだ~!何言ってるの!私なんてもう何時逝くか解らないお婆ちゃんよ ワハハハハ
ちょっと嬉しそうに照れている姿が可愛らしかった。
その後二人で写真を撮ったりして楽しそうだったので何よりだ。
会場でそのTさんから声を掛けられた。
私が尊敬する写真家の一人、高鍬幸示さんが残した画集や資料等をもっているらしく、自分が死んでしまったらどうなってしまうかも解らないので全てを私に譲って下さるというのだ。
私は直ぐに、自分の先生に残して下さいと頼んだ。
Fさんは高鍬さんの写真集なんかは沢山持っていると思うし、今年の貴方の作品を見て何となく高鍬さんを思い出して若いあなたに持ってもらいたいし、もっともっと勉強してもらいたいのよ・・・・と言ってくださった。
嬉しかった。
そして話の最後に一言・・・・
でも私酔っ払ってるから忘れちゃったらゴメンネ!その時は声掛けてね・・・・ チャンチャン♪
忘れないでいてほしいと願うばかりだった。
懇親会も盛り上がり二次会へ。
見覚えがある雰囲気のお店だった。
店の真ん中の大きな丸いテーブル席に私と会長、AさんMさんが座った。
Mさんが会長に食いつくように色々と作品に対して質問をぶつけている。
その横でAさんが更に食いつくように話を聞いている。
私と会長が色々と話をしているとMさんがなるほどなあと頷いていた。
私が会長に太陽は一つだという表現に疑問を感じている事を話した。
写真の定義として太陽は一つという言葉を耳にするけど、僕は作品の世界に於いても宇宙の話に置き換えても太陽は一つと言う話に疑問を感じる。
日常の生活の中で太陽の光はあちこちから反射があったりして、特に田舎から東京に出てくるとそれを感じてしまうと言う事を話した。
宇宙だって今の科学の範囲、人間の能力の範囲での解釈でしかなく、私達の見えないずっと向こう側には別の太陽や地球のような星があるかもしれないではないか。
それが作品の世界とも何となくリンクしていく部分があるような無い様な・・・・
そんな様な話をしながら盛り上がった。
Aさんは会長は懐が広くてカッコイイ!を連呼していた。
おばちゃん惚れるなよ 笑
そんなこんなで楽しい時間を過ごさせてもらいました。
その後は其々に自由に夜の街に消えていきました。