奥山陽一のコラム

2012/09/28

札幌

 

高校時代の友人から会社の従業員家族の撮影を頼まれ札幌に・・・・

 

スタッフではダメかと聞いたけど、私でなければ何処の写真屋に行っても同じだろとの事、

本当にありがたい。



 

 

前日の夜に友人宅に他の懐かしい顔ぶれが集まるとの事お邪魔してきました。

 

若干髪が薄くなったり一回り身体が成長してたりするものの本当に懐かしい再会でした。

深夜遅くまで話が盛り上がり、また再会する事を約束してお開き。

 

当時は夜な夜な爆走していた奴らも今では皆其々に経営者の立場に立って活躍しているのを見て

嬉しく感じた。

 

ハセドン.jpg

 

 

 

 

翌日は私が札幌に入るのに合わせて撮影の予約を入れるように伝えてあったので、朝から家族写真やシルバーフォトキャンペーン、七五三、その他に広告会社との打ち合わせや古い写真のお直しのお客様が数件続いた。

 

その後今回の札幌でのもう一つの目的でもある和寒の冬音の社長K君と合流。

彼とは10年来の付き合いだけどお互いに刺激し合い励まし合う仲。

今回その冬音が札幌~東京進出を視野に入れて動き出す。

 

その事で色々と相談を受け、今回私が札幌に入るので一緒に札幌の物件や人の流れ等をリサーチして歩く事にした。

 

元々私は27歳までを札幌で過ごしたので地理等はK君より遥かに詳しいのもあり、色々と世話になっているので運転手役を買って出た。

 

私が札幌で営業周りをしている間に到着する予定との事、スタッフの海彦に対応するように頼んでおいたのだけど・・・・

 

店が決まったら連絡するようにとの事、遅れて合流。

 

店に入ったは良いが入った瞬間に何故この店なんだろう?

K君の知り合いの店か?それならしょうがないけどそりゃあないだろうという感じ。

 

話を聞くと海彦チョイスのお店だったらしい・・・・

 

やっぱり。

 

奴が稚内に勤務している頃にも稚内のスタッフ達も含め、人を招く事の大切さや商売人として他の店の事を知る事、食と写真の関わり等々を話してきたはず。

稚内でも何度言っても理解していない様子だったけどやはり此処でも自分が恥を掻く事になるのが解っていないのだろう。

もちろんそれを試す為に奴に対応するように仕掛けたのだし、K君もその辺は薄々感じていたようだ。

 

刺身を一盛と飲み物を一杯づつ頂いて直ぐに店を後にした。

 

その後お互いに気になるお店があったのでそちらに移動。

全く違う空気だった。

そこでK君の後輩にバッタリ。

その店の店長として仕切っているらしく、もうすぐ自分のお店も出すらしい。

客席と客数や注文されている商品等を雑駁に計算してみたがかなりの売り上げを上げている感じがした。

 

店長がサービスで出してくれた刺身の盛り方にもプライドを感じた。

人柄も良い。

この人柄がお店を繁盛店にしているのだろう。

売り上げを聞くと一店舗で1億2千万円以上の売り上げだと言う。

それが3店舗・・・・どひゃ~~!

 

次の出店の時にメニューの撮影をさせてもらえるように御願いしてこの日は解散。

 

 

翌日は琴似、山の手方面~白石、東区方面をグルッと一周。

K君が事前に気になる物件をネットから資料に落としていたのでそれに目を通し、私の方で周りやすい順番にまとめた。

 

その間に調理器具の店に立ち寄ったりしたのだけど、畑違いの私には非常に新鮮だった。

店に居るだけで色んな空想が沸いてきた。

お皿や器のコーナーでK君から器の選び方や盛り付けの仕方を軽くレクチャーされ、ついつい衝動買いしてしまった。

 

皿.jpg

 

丸い洒落た皿があったのだけど、丸い皿は意外と盛り付け難いとの事、平皿をチョイスしてみた。

K君がニヤニヤしていた。

この男は以前からどうしても私を飲食の世界に引っ張りたいらしく何度も薦めてくる。

 

私も写真の世界じゃなければ中学校を卒業したら料理の世界に行きたかったので興味が無いわけでもないし、以前から考えてはいるので新しい事業としては可能性が無いわけではない。

料理が出来なくてもプロデュースすれば良いだけの話なのだから私の溢れんばかりの才能を生かす場としては悪くないステージだ 笑

まあどの世界でも出会いときっかけだろう。

 

 

夕方札幌ビールのSさんと合流し、私にも是非紹介したいとの事だった。

その後K君がどうしても面白い居酒屋さんがあるので私とSさんを連れて行きたいと、西野の一兆さんへ。

 

店の前にはドデカイハマーが御出迎え。

スキンヘッドの強面のマスターが毒舌を吐いている。

羅臼の漁師の友人を思い出してしまい笑い転げてしまった。

この店の売りはホルモン鍋。

 

鍋といっても浅い鉄皿に味噌に漬けたホルモンをドカッと放り投げ入れる感じで超豪快!

実は此処から冬音の越冬キャベツのホルモン鍋が生まれたらしい。

 

店の雰囲気、マスターのキャラがより一層ホルモン鍋の豪快さを引き立てている。

三回もバケツをお代わりしてしまった。

毒舌だけど見た目と違って人柄は優しさに溢れている。

すっかりファンになってしまった。

 

その後互いのスタッフを先に帰して、K君と札幌ビールのSさんと三人で再び店舗を探索。

昼と夜では全く人の流れや街並みが変わって見えるので昼間に見た場所へ車を流した。

Sさんはサッポロビールで営業畑を歩き今は会社のトップに位置する人。

全国各地の繁盛店や美味しいものが頭の中にインプットされていて話を聞いていても面白いし勉強になる。

色々とお話をさせて頂き、私の事を面白い人だと言いながら札幌ビールの撮影をしてみないかと誘ってくれた。

とりあえず勉強としてやらせて頂き、その結果が良ければ仕事をさせて頂けるように御願いした。

 

人の出会いも別れも一瞬だ。

 

今回は異業種のK君の世界を見せてもらい、私自身大変勉強になった。

写真の世界で写真だけを見ていてもその先の作品は生まれてこない。

先日の士別でのファッションショーでも同じ事が言えるけど、作品をやってきたからこそステージでの

イメージがドンドン沸いてくる。

あちこちでお褒めの言葉を頂いたり、労をねぎらう言葉を掛けて頂くが私としてはまだまだやりたい事の半分の力も出してはいない。

何故あんなアイディアが出てくるのかと聞かれるが、それは私が作品を常々考えているのと、違う世界の事に対しても全て己の事に置き換えながら物事を全て写真として捉えているからかもしれない。

 

今回出会った皆さんにも感謝感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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