2012/06/29
北営協全道大会2
大会本番。
12時半受付開始という事でのんびりしながら札幌駅まで北見のF君を迎えに行き、
フジフォトサロンで開催されていた北営協の会員による写真展に顔を出した。
私も今年で入会25年が経った。
作品展は初期の頃から参加しているが、今回の写真展は上手い下手は別にしてこの業界がデジタル化されてきてる事などから多少表現の幅が広がってきているように思えた。
レベル的にはまだまだお話にならないレベルだけど、営業写真という枠の中で過去から見れば多少自由度が増してきているのだろうか。
ネガの時代と違いデーターを扱う以上誰もが見た目綺麗な写真を写せるようになってきた。
綺麗さだけを追求している人もいるが、やはりその上を行くには表現力が絶対に必要とされてくる。
前回の風の会の撮影会の時にも代表がその場にある光を見極める事、美しい光を探す事等色々と教えて頂いたが私もそう思う。
なかなか上手くはいかないけど、僅かな光の中にある美しさを見極めながら表現出来るようになりたい。
なのにドカーンとライトを当ててしまったらやはり誰もが似通った写真にしかならない。
お客様の一人一人は皆違うのにどうして写真屋は皆同じに見えてしまうのだろう?
若い頃はずっとそんな事を考え、作品の世界の方が楽しくてしょうがなかった事を思い出す。
これからの時代に必要な事は表現力であり、想像と創造の世界なのだ。
引き出しが沢山ある人には勝てない。
一日でも若いうちにそこの表現する能力を身に着けなければこれからの若い人達も綺麗な写真で終わってしまうだろう。
そんなこんなでいよいよ大会がはじまった。
石川講師による講演と実践による和装の裁きのワークショップ。
じっと見ていると私の師匠の教えと基本の部分は大きく変わりはない。
しかしちょっとした捌きのコツを見せて頂いていると感心させられる事ばかりだった。
和服の裁きだけではなく、ちょっとした足元の体重移動等僅かな気配りで写真というのは大きく変わってきてしまうのだと言う事を改めて学ばせて頂いたような気がする。
本当に有意義な勉強会だった。
その後はコンテストの公開審査。
例年は合評会があり、宴会が終わってからの審査なのだけど、今回は先に審査してしまうとの事だった。
今年の審査は酒も入っていないせいか非常に静かな審査会だった。
会場がかなり静かだった。
私は毎年会場の入ると自分なりに勝手に審査してしまう。
そこから講師が選ぶ写真をジッと見比べている。
自分が良いなあと思う写真と講師が選ぶ写真がどれくらい重なるのか、そしてその後の作品講評でどうして講師がこの写真を選んだのかという話に耳を傾ける。
なるほどなあと勉強になる。
合評会等は今の自分のレベルでどう思うのか?という事を周りを気にせず堂々と言えば良い。
その後、先輩達の講評を聞きながら自分のレベルとの差を感じることが大切だと思っている。
私もよく北営協や日肖写で合評会の司会をやらせて頂いている。
日肖写での合評会はもう10年くらいやっているかもしれない。
絶対に良い勉強になるのだからと若い会員を常に前に出してくれるのだ。
北営協では歴代の先輩にとてもためになる進行の仕方を教えて頂いた。
先ずは若い会員に当てる、そして出てきた写真に似合うような中堅クラスの会員に当てて、最後は大御所達に締めてもらう・・・・
そうする事で若い人達が先ずは自分がどう思うのかを自分自身で発言しなくてはならなくなるので、逃げようがなくなるし、必ず良い勉強になるだろうとの事でした。
その為にどの会員が普段どんな写真を撮影しているのか、どの分野が得意なのか等を覚えさせられましたが、それが私にとっては非常に良い勉強になりました。
話がかなり反れたけど、今回の公開審査は私が予想していたものとはだいぶ違っていた。
講師が手に取っていく写真を見ていると、今回はもしかして落選かな?と思った。
講師が私の写真の前に立ち止まりニヤっとした。
私もニヤッとする。
講師がそのまま通り過ぎた・・・・
私の顔から笑顔が消える・・・・
ぐるっと一周し再び私の写真の前に・・・・
いつも見ている人のだからなあ 笑
ちょっと待ってくれよ~~~~~!
この会の中でどうか、この会場にある写真の中でどうかじゃないか~~~~!涙
口にはしないが心の中で叫んだ。
通り過ぎる振りをしながらの~~ 振り向いてぇの~~~
講師は遠く離れていってしまった・・・・
生殺しかよ~~!! 笑
三周目でようやっと手に取ってもらう事が出来てホッとしました。
講師の選んでいる姿を見ている限りではもしかしてグランプリは北見の相棒F君かな?
それくらいしか目に留まる写真が無かった。
一通り審査が終わり、いよいよ結果発表。
最優秀賞、優秀賞、秀作賞と続くのだが・・・・
ジャ~ン! グランプリは北見のF君に決定!
私はなんとか秀作賞を頂いた。
この日の夜はF君が喜びの中で相当酔っ払ってしまい、久しぶりに彼の暴走を見てしまった。
ススキノのど真ん中で前日の自転車野郎よりももっと危険が危ない状態で、見ている私達は全員大爆笑だった。
Fさんってあんな楽しい人だったっけ?と聞いてくる会員も居るくらいだった。
その時の写メもあるのだけど、ここでは公表せずにいつでも爆弾投下出来るようにしっかりと保存しておく事にする。
入会して15年ほどになるが初めてのグランプリ受賞との事、今までなかなか手にする事が出来なかったのだから喜びも一入だろう。
私も自分の事のように嬉しく思えました。
こうして北営協の熱い夏の陣が終了した。