O君久々に登場　

東京の先生からメールを頂いた。

震災のこと、原発のこと、腐ったこの国の政治のこと・・・

深く考えさせられる・・・

その後ある男から暫く連絡が無いことを思い出し、電話を掛けてみた。

普段私から彼に電話を掛けるのは10年に一度と言っていいくらい皆無なのだが、ちょっと心配になり

電話してみた。

過去のブログにも度々登場し、シャイでクールでナイーブで思った事の半分も言えない内気な私をいつも毒舌に導く番記者のO君。

せっかく電話したのに出ないではないか・・・・

その後すっかり忘れて仕事をし、夜も更けてベットに入った頃に電話が鳴った。

ではでは何時もの如くO君との会話の一部始終をどうぞ。。。

「師匠～～！酷いよ～～～！電話しても出てくれないし留守電にも入れておいたのに～！」

「はあ？お前寝言は寝てから言えよな」

「そっくりそのまま返すよ・・・気付いてくれてなかったの？　ブログ見たら札幌に出店したりで忙しそうだから留守電に何時でも良いから落ち着いたら連絡してねって入れておいたじゃん！でもさっぱり連絡してくれないからイジケてたわ」

「マジ・・・・？」

「マジ！！　もう釣れない人だわ～ん」

「お前オカマ言葉はやめろってば！　でもほらさっき電話したじゃん！落ち着いたからｗ」

「え？そうだったの？　なあんだ、ちゃんと留守電聞いてくれてたんじゃん、人が悪いなあ」

この時点でO君は完全に勘違いしているようだがそっとしておく事にした　笑

「ところで師匠、震災から一年が経っちゃったね。実は俺、記者辞めようかと思ってんだ」

「？？どうした？？　Oらしくないじゃないか？　他にやりたい事でも見つけたか？」

「違うんだよ。あまりにも政治家の被災地に対する対応が悪すぎて奴らのくだらなさに怒りを超えてしまったんだよ。それにプラスして今の会社の対応に嫌気がさした」

「そんなもん今に始まった事じゃないじゃん。でもお前が辞めるって言うんだからよっぽどなんだろうな」

「今回の震災の追悼式典で台湾の代表が指名献花から外されるっていう酷い扱いを受けたの知ってる？」

「いや、知らないけどそんな事があったのか？　台湾って言えば逸早く２００億円の義援金を送ってくれた国じゃなかったっけ？　それが何でまた？　ミスって読み上げを忘れたとか？」

「そうじゃない、日中国交の為に台湾との外交を取りやめた政府が中国に気を遣って台湾の代表者を追悼式で一般参列者扱いしたんだよ。　それを首相が謝罪をしたんだけど、翌日の記者会見で藤村修官房長官は外務省と内閣府で調整済みだから問題は無いと首相の謝罪を否定する言葉を吐きやがったんだ。

こういう事こそマスコミやワイドショーは大きく取り上げるべきだと思わないかい？

台湾の国民の一人一人が一生懸命寄付してくれた200億円だよ。　金額の問題じゃないけど他国の善意を政治家の面子だけでどれだけ傷つけた事かと思ったら怒りを通り越してしまったよ」

「なんじゃそりゃ！そんな不義理がまかり通るんかい？　この国の政治家はそこまで馬鹿なのか？

それだけじゃない、全く持って政治の目は被災地に向いていないのと同じじゃないか！！

でもそう言えばそんな話は全く取り上げられていないよな。　得意のもみ消しか？」

「そう思うだろ？それで俺がその事を記事にしようと思ったんだよ。

そうしたら圧力が掛かったんだ・・・・　悔しくてトイレで泣いたよ。

俺が書きたい事は政治家の顔色を伺いながらただの報告書みたいな記事じゃないし、そんな気持ちで記者になったんじゃないんだ！」

O君の声が悔し泣きと怒りで震えているのが伝わってきた。

「お前の気持ちは解るぞ、でもな辞めちまったらゼロだぞ。　戦えよ！俺は何もしてやれないし無責任な言葉かもしれないけど伝える手法はいくらでもあると思うんだ。

会社ではとりあえずハイハイ言ってろ、そして自分の時間の中で偽名を使ってでも良いからブログを立ち上げるなり、今流行のフェイスブックで伝えるなり、いくらでも方法はあるだろうよ。

お前らしくないなあ、辞めちまったらお前の負けだぞ！」

「師匠～～～おいら馬鹿だから他の方法なんて思いつきもしなかった～～！　エェ～ン涙」

「泣くなよなあ、女の涙とお前の涙は受け付けない事にしてるんだからよ　笑

でもよ、奴らの目は増税にしか向いていないよな。

この前の予算委員会で国防省の田中大臣が質問に対してしどろもどろな返答をしてたけど、戦闘機のFなんちゃらが古くなったからステルス付きの新型機に入れ替えるのに６００億の予算を計上してただろ？

何故600億なのか？交渉で９９億で購入できなければ辞めるのかという質問に対して、今の戦闘機が古くなったので最新のステルス機が必要なんですって、全く頓珍漢な返答をしだして場内が騒然としてたんだけど、その後何度も同じ質問を繰り返されても全く答えられないんだ。

一台９９億で4台入れ替え、それに対して整備費や予備費等で600億。

それに対しても今は交渉中なので若干の変動はありますと単純に答えれば良いのに周りのサポートを受けても答えられないんだぞ。

思わず辞めちまえよ！ってテレビに向かって怒鳴ってしまったわ」

「うん知ってるよ、あの時俺は通路で待機中だったけど、途中10分休憩を入れた時に出てきた議員もトイレであいつはアホかいなってぼやいてたもん。悪い人じゃないけど大臣の器では無いよね。

沖縄でも最悪だったしなあ・・・」

「お願い事をしに行って誰が書いたか解らん文章棒読みにしてたっけな。

でもな、俺が言いたいのはそこじゃないんだ。

確かにこれだけの震災があったとしても政策は進めていかなければならないんだけど、消費税増税の前にやるべき事が沢山あると言われているけど、この大臣の下で600億の戦闘機の入れ替えって今すぐ必要なのか？

必要だとするならせめてもう一年くらい待てないか？

そもそも戦争を放棄したこの国に何故ステルス機に拘る必要があるんだ？

たった一日で良いからこの国の政治家達は全員被災地に立つべきじゃないか？

未だに一度も被災地を訪れたことの無い国会議員が何人も居るって話じゃないか。」

「そう！そうなんだよ！　俺の持っている資料の中に被災地に行った事が無い議員のリストがあるよ。

でもそれも会社には言えずに宝の持ち腐れ状態で眠ってるわ。

こうなったらばら撒いちゃう？笑」

「ばら撒く前に先ずは生命保険に入って、保険金の受取人名義を俺にしておけ。

骨は俺が拾ってやる！　笑」

「やっぱり消されちゃうよな　笑

でも今日は小沢さんの話を聞いてたんだけど、あの人が少し良い人に見えてきてしまうのって目の錯覚かなあ？　民主党は初心を忘れた、増税の前にやるべき事があるって話してるのを聞いて、逆に首相が悪人のように見えてきてしまったわ　爆」

「どっちもどっちだろ　笑　　でもよ、小沢さんが反旗を翻しても元々は自民党も増税したかったんだから野党を巻き込めば賛成多数で可決は間違い無いだろうな。

自民党にしてもそこはシナリオ通りだろうよ。

仮に政権が再び代わったにしても増税は避けて通れないんだから民主党が与党のうちにさっさと増税の問題を解決して国民の怒りの矛先を全て民主党に向けさせれば良いんだからな。

自民党にすれば反対する理由が何処にも無くなるよな」

「ほう成る程なあ、先を読むねえ。

だとしたら増税反対の小沢さんが更に良い人に見えちゃうよね。

逆に民主党が与党で残るとすれば増税を取止めるしかないのかなあ？」

「俺なら組織を守るなら裏の裏を行くけどな。

表では増税賛成で、裏では民主党議員全員にドタキャンさせて、野党だけを増税賛成にして国民の怒りを野党に向けさせる為に土壇場で大パフォーマンスしちゃうだろうな。

そもそも民主党はパフォーマンスが下手過ぎるんだよ。

真面目な顔して能書きばっかり垂れやがってつまらないよな。

その反面小泉さんはパフォーマンスが上手かったよなあ。

結局あの人は政治家としてはたいした事をやってはいないんだけど、老若男女　小学生でも名前を知っている近年の首相って小泉さんくらいだろ？

あの人のパフォーマンスには期待感を持たせる芸の要素があったからな。

こんな混沌とした世の中だから多少馬鹿でも良いから期待感を持たせてくれるようなパフォーマンスが出来る人間がリーダーになってもらいたいもんだよ。」

「なるほどなあ、そうだよね、小泉さんの名前ならうちの馬鹿娘でも知ってたもんなあ、師匠ならどんなパフォーマンスしてくれちゃうの？ある意味何かやらかしそうでハラハラだけど　笑」

「馬鹿たれ！俺かあ・・・俺なら国会で谷垣さんからグダグダ言われたら一言だな。

戦後今日までの日本を支えてきたのは自民党さん貴方達じゃないですか？その垢を綺麗に流すにはそれなりに時間が掛かりますって一言だろうな。

国民に向かっても同じ事を言うだろうし、土下座でもしながら今まで自民党の臭いの染み付いた政治は一年や二年ではどうにもなりません、どうか時間を下さいと御願いするだろうな。

あとは議員削減とヨーロッパ式の議会運営に切り替えるかな。」

「そりゃあ良いかもしれない、ある意味期待感だよね。

ところでヨーロッパ式って何？」

「ん？お前やっぱり辞表出せよ　笑　　どこぞの国では議員は皆ちゃんと仕事を持っていて議員活動は殆どボランティアでやっているって所があるんだよ。

議会も仕事が終わってから夜に開催されて一般の人にも開放しているんだ。

だから居眠り議員も居なければ野次を飛ばすようなアホも居ないらしいよ。

活動資金も全て実費支給のみで日本の政治家と違って懐は寂しいけど、その分真剣に政治をやってるんだよ。

この国でボランティアで議員をやる人間が何人居ると思う？

改革とか言うならそこまでやれよって感じだよ。」

「へえ、でもそれは良いかもしれないね。　そうなったら辞職して議員に立候補しちゃおうかな　笑」

「よし！じゃあ俺を秘書に使ってくれ　笑　でもお前が議員になるなら俺は全力で阻止するな　笑

でもな、お前の今日の話、その怒りの気持ちはこれからも大切にしてくれ。

そのうち二人で台湾に行って台湾の人達にお礼を言って歩こうぜ。

もし台湾で震災のような事があれば日本は一番先に駆け付けるくらいじゃなきゃいけないし、本当に心からお詫びするべきだと思うぞ。

とりあえず落ち着いたみたいだから辞表は一先ずしまっておけよ」

「少しゆっくりと考えてみるよ。

師匠と話してたらこんなとこで辞めるわけにはいかないよね。

頑張ってみるわ。

ところで今年は福島に行く予定は無いの？行くならお供させてよ」

「もちろん撮影をさせて頂いたからには責任があるからもう一度行くよ。

一年経ってもう一度同じ場所に立てばもっと色んなものが見えてくると思うんだ。

じゃあ福島で待ち合わせようぜ」・・・・・・

こんな感じで電話を切ったが、その後でO君の言っていた台湾の話を調べてみた。

こういう時こそワイドショーは騒ぎ立ててほしいものだ。

小栗旬と山田優の話より台湾の話の方が大切だろう。

他にも福島の原発の事で子供が虐めにあったり、非難した人達が福島に戻ると同じ福島の人達から虐めにあったりという事実があるそうだ。

こういう事をもっと問いかけてほしいと切に願う。

台湾の事を取り上げた記事を見つけたので載せておく。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/549466/

ついでにどうでも良いけど国会の予算委員会の記事も載せておくかな。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/kokkai/