2012/02/17
一週間まとめ書き2
さてさて雪ハネ選手権も無事終わり、術後はお酒は禁止されている事もあり、打ち上げにお邪魔するが調子が悪いので珍しく早い時間にこっそりと帰ってきた。
翌日の月曜日は稚内へ。
新しく入った研修生を連れて夕方稚内入り。
翌日に婚礼の撮影があるので前日までに新しいセットを完成させる事になっていたのだけど、数本の板が足りないと言うことで中途半端に投げっぱなしになっていた。
スタジオに入ると思わず溜息が出てしまった。
翌日婚礼のお客様を迎えるのにこんな状況では気持ち良くお迎え出来るわけがない。
いや、少なくとも私は絶対に許さない。
自分のスタジオならどんな事をしてでも、たとえ徹夜で一睡もしなくとも最後まで作り上げるだろう。
壁の面積と床に並んでいる板の数に目をやると、どうにかすれば貼れそうな感じがした。
作業に取り掛かった日から数えてもちょっと遅すぎる。
遅い原因が解った。
予定ではスタジオ入りしたら直ぐにライティングのテストをし、夜は二人の研修生と飲みながら色々と今後の話をしたいと思っていたがやっぱり此処では何時も予定通りにはいかないようだ。
我慢できずに板をランダムに並べ始めた。
カメラを覗いてだいたいの目安を決め、どんどん並べ替えていく。
セットと言うのはあくまでも写真を生かす為、人物を生かす為のもの。
壁を綺麗にリフォームすれば良いという物ではない。
板を並べながら小さな子供さんから大人の人や家族撮影まで色んな撮影に対応できるように想像しながらバランスを考える。
結局7枚ほど足りないという話だったが、足りないのは二枚程度だった。
板を並べ終えると直ぐに壁に貼り付けはじめた。
掛かった時間を逆算すればきちんとやってくれていれば私が稚内入りするまでには出来ていたはず。
まあこれも経験だろうが、私が言いたいのはそこではない。
婚礼のお客様がどういう気持ちで晴れの日を迎えるのか、それに対して我々はどのような気持ちでお出迎えしなくてはいけないのか・・・・
心根の部分がダメならやはり写真はそれ以上にはならないのはハッキリとしている。
結局テスト撮りを終えたのが夜中の1時近かった。
翌日婚礼の撮影を無事に終え、夕方直ぐに帰って札幌の準備をしなくてはならないのだけど、結局はある程度の仕上げをしてから稚内を後にした・・・
士別に着いたのは夜中の0時頃だった。
15日からはスタジオ天井部の塗装が始まった。
本当は14日からだったのだけど稚内での撮影が入った為に一日ずらしてもらったのだ。
予定では7時半からとの事だったが8時からのスタートになって少しホッとしたが、こういう時に限って朝っぱらのくそ早い時間に間違い電話・・・
7時前に電話で起こされてしまった。
でも身体が動かない。
布団から出ることが出来ずに二度寝と思いきや今度は8時前にお客様の予約の電話・・・・
ダメだこりゃ・・・・
そのまま札幌に飾る見本写真作りをしながら、研修生に宿題でやらせていたチラシの仕上げをする事にした。
研修生は東京の大手でもデザインの仕事をしていたことがあり、テレビの物まね番組でよく見る本人に良く似たイラストを見た事がある人も多いかと思うが、それを書いたりもしていたそうで、写真から似顔絵を書いたりするのが得意らしい。
チラシを考えていると是非やってみたいと言うので稚内に行く前に御願いしてみたが、ある程度のところまで進むと悩みだした様子だった。
結局はまだ若い分、経験不足と引き出しが足りないだけで、デザインソフトの使い方を見ているとなかなか上手く使えていた。
写真もデザインの世界も経験と引き出しの数が大切なのだと思う。
研修生が作ったデザインにアドバイスしながら何が足りないのかを考えさせながら、プロとしてどんな事があっても約束の期日までに仕上げなくてはならない事も身を持って体験してもらった。
OKを出したのが朝方の4時。
これで嫌になって辞めていくようなら早いうちに辞めた方が良いと思っていたが、本人は粘り強く最後まで妥協せずに頑張ってくれた。
この日は海彦と研修生が札幌に戻る日なので昼までゆっくり寝て身体を休めるように伝え、私もベットに潜り込むと同時に気絶したようで、昼近くまで全く何の気配も感じる事無く爆睡していたようだ。
こんな感じで一週間があっという間に過ぎ去っていった。