奥山陽一のコラム

2011/11/11

怒涛の一週間-札幌

 

さてさて北見日帰りツアーを無事に終え、

士別に戻ってきたのが明け方の3時半。

 

そのまま昼から札幌入り。

 

いよいよスタジオ夢物語札幌店の準備が始まる・・・・

 

 

でも眠い・・・・・



 

 

この日は札幌店の現場を実際に見ながらの打ち合わせ。

 

店長、海スケ、Iちゃんにプラス研修生のK君が現地に集合。

 

私が一番早いかと思ったが、途中で寄り道をしたりしていたのでウサギとカメのウサギさん。

一番最後に到着。

 

早速スタジオに入ってビックリした。

 

ある程度キレイに片付いているではないか。

 

実は1日から一週間は海スケとK君が元のオーナーが引っ越す際に出し切れなかったゴミや廃材を片付ける事になっていた。

私の予想ではゴミの量からすればまだ片付いていないだろうなあと思っていたのだが、ゴミは全て外のガレージに綺麗に分別までして片付けられていた。

 

これには片付けに入った二人に頭が下がる想いだった。

 

 

札幌店ゴミ.jpg

 

 

 

 

 

 

 

早速スタジオや店舗の寸法を測り出し、図面にイメージを書き出した。

 

あーでもないこーでもない・・・・・

 

以前のブログにも書いたが、この店の作りは私が今までデザインをしてきた中で一番手強いのだ。

 

なかなか意見がまとまらない。

 

もう一度現場に立ってイメージを想像する。

 

問題は店舗内にある真っ赤な柱。

所々にアクセントとして組み込まれているのだけど、一つの柱にはショーケースがくっ付いていて、それをどの位置に持っていくかで皆が頭を悩ませていた。

 

 

これが有るから悩むんじゃない?

 

でもこの赤は生かした方が良いんじゃない?

 

いやいやこの棚は何かに使えるんじゃないか?

 

意見がまとまらない様子。

 

 

さてさて。

 

 

棚が無い方が良いと思う者は挙手を!

 

全員一致。

 

しかしまだ悩んでいるような目をしている。

 

いきなり私が金槌で棚をぶっ叩いて穴をあけてやった。

 

ビフォーアフターの曲が流れる。

 

 

あっという間に片付いた。

 

 

その後も打ち合わせをしながら結局寝たのは3時。

 

目がショボショボしていた。

 

 

翌朝は少しノンビリと思っていたのだけど、8時前に電話で起されてしまった。

 

午前中にスタッフにペンキや資材を買いに行かせ、午後からペンキ塗りの予定。

 

早くから起されたので私も一緒に着いて行く事にしたのだけど、水道屋さんが工事に来た為に結局は私と女性陣で買い物に行く事にした。

 

打ち合わせ通りのペンキの色を探すが足りない色等もあり色々と悩んだ。

私も一緒に来て正解。

 

 

昼は私の父親とお世話になっている小母さんがお弁当を差し入れてくれた。

この小母さんは私が札幌に居た頃にお客様として写真を一枚写したのがきっかけで、それ以来身内以上に私を影で応援して下さっている方なのだけど、20年程前の写真を未だに大切に飾って下さっていて、人が来る度に自慢気に見せてくれているそうなのだ。

私が言うのも変だけど、確かに今見ても私のベスト5に入るくらい良い写真なのだ。

逆に今撮れるかと言われたら撮れないかもしれない。

でもたった一枚の写真が人の縁を繋ぐ事もあるのだ。

 

士別に店を出す時に支援して下さり、更には保証人まで引き受けてくださった大恩人なのだ。

 

食事の時もスタッフ達にその写真の自慢をして下さり、更にはヤンチャな時代の時の話をしながらどうにかこの子を一人前にしてやりたくて応援してきたと話してくれた。

 

私のような人間はこうやって人様の恩義を受けながらそれを背負うくらいの気持ちの方が逃げ道を作らずに前に歩いていけるのかもしれない。

 

どんな時代になろうが義理人情という言葉だけは貫き通したい。

 

一つ頂いたら十返す気持ちが大切なのだ。

 

 

午後からはペンキ塗り。

 

天井や大まかな壁を全員で塗りまくり。

 

男性陣は何故か塗り始めて早々に作業着をペンキだらけにしている。

海スケに買ってやったグレーの新品のツナギが何故か白いツナギに変わっている。

K君は顔半分が真っ白。

 

もうここまで酷いと笑うしかなかった。

 

途中オヤジと小母さんが晩御飯に寿司の差し入れをしてくれたので一時間の休憩を取り、結局作業は0時近くまで掛かったが先ずは大まかな部分を終えることが出来た。

 

この日も士別に戻ったのが3時近かった。

 

私の後を走ってきた店長とIちゃんが自宅に着いたのはそれから30分後くらいだったそうだ。

 

 

 

まあでもこうやってスタッフが自分達で作り上げていく事が今後の大きな財産になっていくと信じている。

 

連日連夜のハードスケジュールの中で皆疲れきっているはずなのだけど、其々の目は楽しそうに輝いているのを見て嬉しく感じた。

 

私の投げ掛ける無理難題に決してNOと言わずに黙って着いて来てくれるスタッフ達に感謝感謝です。

 

 

 

札幌店-2.jpg 

 

 

 

札幌店-1.jpg 

 

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