奥山陽一のコラム

2011/06/17

東京3

 

眠い目を擦りながら10時スタートの勉強会2日目。

 

帰るまで酒を放さずヘロヘロに酔っ払っていたスーパーネエチャンとスーパー営業マンが普通の顔で準備をしている。

 

 

こいつらスゲー!



 

 

ブロンカラーのストロボについてのプレゼンが始まった。

 

 

30分後シグマの連中がゾロゾロとやってきた。

 

 

適当というか軽いというか・・・・・

 

 

サガイ商事さんによるブロンカラーのプレゼンが終了し、次はシグマのプレゼン。

 

 

カメラの説明をしながらそれで写したと思われる写真のサンプルが会員の手元を回る。

 

 

ん?

 

 

何故無光沢のマット紙なんだろうと疑問に思う。

 

 

目を凝らしてマジマジと見たが、その理由は後になって直ぐに理解できた。

 

 

次にデモ機が3台程回ってきた。

 

 

何だコリャ????

 

 

プレゼンでハイアマチュア用と言っていたが、申し訳ない話、使えない。

 

 

8連写OKというのでカメラを覗き、適当にシャッターを切る。

 

 

ん?

 

 

シャッターを切る。

 

 

ん?

 

 

シャッターを切る。

 

シャッターを、シャッターを、シャッターを、シャッターを、シャッターシャッターシャシャシャシャ・・・・・・

 

 

何だコリャ?

 

 

 

前の人が写した画像がコンパクトフラッシュ(CF)に書き込まれている最中だったらしい。

 

 

なるほど・・・・

 

 

ランプが切れて準備OK!

 

 

今度こそ。

 

 

 

シャッターを・・・・・・・

 

 

切れないぞオイ!

 

 

僅かな焦点のズレでもシャッターが切れない。

 

 

やっと連写・・・・・・

 

 

どれどれプレビューしてみるか。

 

 

???

 

 

何だコリャ?

 

 

連写をかますとCFに記録されるまで約2分掛かるらしい。

 

 

 

有り得ん!

 

 

中を開けてみると中国産の超安っぽいCFが入っていた。

 

 

カードのせいじゃないの?

 

 

シグマの回答は、何せ4000万画素だからどんなに高級なCFでも、どんなに安いCFでも同じという回答だった。

 

 

自慢気に言うなっちゅうの!

 

 

お話にならない。

 

 

マッサージ屋のオッチャンを思い出してしまったではないかwww

 

 

 

 

あれ?午後からこのカメラとブロンカラーのストロボを使っての撮影会じゃなかったっけ??

 

 

だいたい予想がついた。

 

 

ブロンカラーの新型は連写対応の発光管を武器に、更には調光を上げても下げても色温度が変わらずに一定の撮影が出来る優れもの。

1600w~3wまで調光出来て、色温度が変わらないのだ。

逆に200Kづつ色温度を変える事も可能なのだ。

例えば撮影中にフィルターを咬ませなくとも肌に赤味が欲しいとか、意図的に青くしたいとか、

私のような撮影をする人間には便利かもしれない。

 

 

一方シグマのカメラの方は・・・・・

 

 

戦わずして負けは見えている。

 

 

そしてマット紙のサンプルの秘密は4000万画素という高解像度ゆえの描写の硬さをごまかす為の

ものだと感じた。

 

 

私達が普段の撮影でマット紙で納品する事は殆ど無い。

私のような作品をやる人間なら時には表現の必要性の中で使うこともあるが、それでも今では殆ど

使うことも少なくなってきている。

 

 

マット紙のメリットもデミリッとも良く理解しているつもりだ。

 

 

昼食の時間となり、近くのお店に移動中、会員の誰もがカメラの性能について首を傾げ、

小声で「使えんな」とか 「誰も買わないだろう」 とニヤニヤしていた。

 

 

昼食後、代表から私に一番最初に撮影してみろと言われた。

 

別に構わないけど、シグマじゃどうしょうもないではないか。

 

ダメだと解っていても、カメラのせいでもたついていればナニクソ言われるか解らない。

 

 

お断りだ。

 

 

スタジオに戻ると直径3m程の大きなパラソルが用意されている。

 

アガイ商事さんの説明を受けながら、さり気なくカメラを持たせ、テストさせていく。

 

うまく逃れたwww

 

サガイ商事さんもかなりてこずっている・・・・・シグマに。

 

 

何とか写した画像をパソコンに取り込んで見てみる事にした。

 

 

皮膚感やキャッチライトを見る為に顔を拡大するようにお願いする。

 

 

あれ?

 

シグマのスタッフが焦りだす。

 

今度はソフトが動かないらしい。

 

 

ハイアマチュア向けというだけあって、対応もアマチュア向けだった。

 

 

話にならない。

 

 

やっと何とか見れるようになったらしい。

 

さすがコマーシャル用のストロボだけあってパリッとした硬めの光質だった。

それにしても3mのパラソルって・・・・・

 

 

色々テストしていくのだけど、シグマのスタッフは全員パソコンの前で冷や汗を掻いている。

 

なにせまだ誰も手にしたことの無いカメラだけに、露出を変えたりシャッタースピードを変えたり、カメラの設定をする度にシグマのスタッフを大声で呼んでは設定をお願いしなければならない。

 

 

傍で見ていた私はイライラしてきて、「シグマさん!誰か一人こっちに着いて下さいよ」と言ってしまった。

 

 

何故今どうでもいいパソコンの前で全スタッフが突っ立っていなければならないのだろか。

 

ハイアマチュア向けだから?w

 

この日は飛行機の時間も有り、F君と私は途中で退席しなければならない。

 

 

サガイさんのコマーシャルライトも見たかったのに全てが中途半端・・・・

 

 

皆様おさらばえ~~~~!

 

 

途中で退散する事にした。

 

 

スタジオから出て早々F君と二人で、ありゃあどうしょうもないと頷き合った。

 

 

事前にテストくらいしてこいよなあ・・・・

 

少なくともプロを相手にするんだからさあ。

 

 

あれはアマチュアの撮影会の時にでも、カメラオタクの皆さんを相手にやれば良いのかもしれない。

 

 

ちなみにシグマの新しいカメラの価格だけど、なんと激安の70万円!

 

70万円!って一体誰が買うのだろうか・・・・

 

改良されるまでには、おそらく3年は掛かるだろう・・・・・

いや、改良までいかずに終わるかもしれないな、会社ごと・・・・

 

 

まあシグマファンの方が居れば失礼かもしれないが、それ以上に失礼な対応だったのだから、私が笑っているだけ良しとしてもらいたい。

 

ちなみにブロンカラーのストロボの価格だけど考えさせられる価格だ。

 

ジェネの部分が電源部が3つ着いて110万円

3mのアンブレラが60万円

値引きを入れても150万円程度。

 

お願いすればデモ機を貸してくれるそうだ・・・・・

 

物は素晴らしいのだけど・・・・

 

 

まあ宝くじに当たれば買ってみても良いかな w

 

とりあえずシグマのレンズを買わなきゃ 爆

 

暑い東京を後にし、何とか無事に旭川空港へ・・・・

 

気温12℃ 色温度より体温の管理の方が難しい・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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