2011/04/23
東京3
一日目の楽しい夜も明け、風の会。
総会が無事終わり、いよいよ会員発表会。
F君とどちらが先に話をするか決めろと言われ、ジャンケンで私が先行。
持ち時間1時間という事で、のんびり話をさせて頂きました。
表面的に綺麗な写真はいつか誰もが撮れる物であり、型物を大切にしていく中で、我々がこれから必要としなければならないのは内面的な想像力であるという話をさせて頂いた。
その後F君はパソコンを駆使しながら、自分のお店の紹介や、ネタとして脱税の仕方や・・・
いやいや減税の仕方だったw
金の仏壇を作る話な弩をして会場を笑わせていた。
その後2次会へ移動。
居酒屋の後に更に居酒屋での3次会。
代表が珍しく先に帰った。
Mさん、Oさん、F君の四人で銀座のバーで4次会。
早朝5時に築地に行くと張り切っているMさんは二杯目で居眠り状態。
F君はニヤニヤしながらお開きを催促している。
一睡もせずに築地に行く覚悟だったけど、Mさんのお陰で一旦寝る事が出来ると大喜びの様子。
私は永ちゃんとの約束があるので六本木へ・・・・
F君を誘うが、ニヤニヤしながら手を振って消えていった。
その後永ちゃんと合流。
路地裏の隠れ家的な雰囲気のバーに案内された。
私との合流まで時間つぶしに連れと飲みながら待っていようと思っていたらしく、見るからに六本木って感じの綺麗なオネエチャンが一緒だった。
オネエチャンは既に出来上がっている様子で御機嫌状態。
永ちゃんと久々の乾杯。
話が盛り上がった。
彼女に私の事を紹介してくれている。
「こいつと初めて会った頃は、久々にとんでもないガキが現れたと思ったよ。 俺も中学生の頃に始めて飲みに出て、周りより大人だぜ!なんてカッコつけて粋がってた頃を思い出してさあ。
結構ハチャメチャやって、その後の奴らは皆おとなしいからつまらなかったけど、いきなりこいつが現れて、まだ骨のある奴が居たんだと思ったら嬉しかったんだぁ」
「いやあ、俺も初めて店のドアを開けたときはビビリましたよ。
いきなりギンギンのリーゼント姿の永ちゃんと、ヤクザにしか見えない強面なマスターだもんw
あちゃー!しくじったと思いましたよwww」
「嘘付けよ~!めちゃくちゃ尖がってて、目が鋭くて、常に俺に突っかかって対抗してたじゃんかよ。
まあそれが逆に嬉しかったりもしてたんだけどな」
「へへへ、いやあでもさ、懐かしいなあ・・・永ちゃんちっとも変わってないし若いよね。」
「いやいやそれはお前も一緒だって。
俺の同級生なんて皆変わっちまって、どちらさんですか?っていうような奴らばかりじゃん。
だから20数年振りのお前も絶対に解らないかもしれないって思ってたんだけど、ステージに上がった瞬間に、すぐにわかったぞ。」
「え?気付いてくれてたの? 全く解ってないかと思ってたよ。へえ嬉しいなあ」
「俺も連絡もらった時は嬉しかったぞ~!よく俺のところまで辿り着いたなと思ったし、忘れないでくれていた事がすげえ嬉しかったぜ。」
こんな調子で話も弾み、話の流れでダーツで一戦交える事となり楽しい時間を過した。
再び語りだしたのだけど、口調がどんどんYAZAWA・・・・w
「本物の永ちゃんがもう良い歳だけどまだまだ渋くてカッコ良いじゃん、
永ちゃんも還暦の頃にはあんな風にカッコいいおっさんになるのかなあ?
っていうか、なって欲しいなあ」
「永チャンは化け物だよ。どんどん元気になっていってるもの、俺があの歳の時にはくたばってるかもなwww でもものまねの世界は真似る人が売れてくれているから成り立つのもあるし、逆に美空ひばりや石原裕次郎とか、マイケルジャクソンみたいに死んでしまってから成り立つものまねもあるんだよ。 うちのマイケルなんて実際に本物が死んだ時に、雑誌の取材やワイドショーのオファーが毎日のように来てたもの。
それに比べて本物の永チャンはしばらくはあの調子だろうなあwww」
「なんか奥深いなあ、永チャンはずっとこの世界でやっていくの?
夢はあるの?」
「どうだろうなあ、こればかりは解らないよ。
夢も無いしね。 ただこの東京という街で生き抜くことに必死だよ。
確かにそれなりに仕事も拾えるし、コネクションを掴むチャンスも多いよ。
誰もが成功者に憧れて東京に出てくるけど、生き残れる人間は一握りなんだよ。
憧れだけで、東京にくれば何かが見つかるなんて思ってやってくる人間に限って、現実を見せ付けられて打ち砕かれて消えていくのかもしれないなあ・・・・」
「俺もいつか東京でスタジオを持ちたいと思ってるよ。でもその為には北海道から発信出来なきゃとも思ってるんだ。
夢や憧れや、ガキの頃のようにイケイケじゃあこの街で喧嘩しても勝てないよね」
「生きていく分には何とか生きていける街だよ。でも残れるかどうか、絶えられるかどうかは別だと思うよ。お互いに頑張ろうな」・・・・・・・
その後再会を約束し握手を交わして別れた。
永ちゃんが永チャンに見えた夜だった・・・・・・
一旦ホテルに戻り、色々とすったもんだ。
眠ってはおしまいだと思いテレビをつける。
が・・・・・ウトウトと睡魔がやってくる。
F君から電話。
やばい! 一瞬気絶していたようだ。
「起きてるよ!今部屋を出るよ」
「今待ち合わせ場所にいるんだけどさあ、Mさんに電話したけどでないんだよねえ、この場合どうする?」
「何だそれ? そのまま寝かしておきなよ。 うんそれが良い!寝かせておこう。君は至急戻って少し寝ると良いよwww」
本気でそう思っていた。
築地より睡眠・・・・・
Mさんの責任だし、しばらく虐めのネタになる。
気を緩めた瞬間また睡魔が・・・・・
再び電話。
「Mさん慌てて今からぶっ飛んでくるってさ」
「だから寝かせておけって言ったのに~~~」
私も慌てて飛び出した。
丁度Mさんが到着。
まだ酒が抜けていない様子。
そのまま築地に向った。
場内を歩きながら寿司大というお店に到着。
先に二人が並んで待っていた。
Mさん曰く、こんなに人が並んでいないのは初めてとの事。
いつもは30分や1時間待ちもざらではないらしい。
築地一番の人気店らしいのだけど、普段は5時くらいから行列が出来るらしいのだ。
窓から内を覗くとカウンターは満席状態。
その後私達の後ろにも人が並んだ。
やっと中に入る事が出来た。
注文は御任せ握り。
テンションの高い板さんが二人、大きな掛け声を掛け合いながらどんどん握っている。
この元気さは一体何なんだろう??????
へい!おまち~~! 特製のタレが塗ってあるのでそのままお召し上がってくださ~~い!
テンションたかっ!
心の中では、いきなりトロかよ?普通白身からだろ? 解っちゃいねえなあ・・・・とブツブツ
ん? うまい!
他のお客さんの分も交えてカウンター越しに次から次へと順に握りが置かれていく。
外に目をやると、先程より人が増えている。
板さん曰く、震災後から暇でしょうがないとの事・・・・・
何処が?????
Mさんも同じ事を言っていた。
初めてすんなり入れたと・・・・・
え?しっかり20分は待ちましたけど・・・・・・
まだ朝の7時前だというのに一体どうなってるんだ????
玉が出てきて板さんが一言。
最後はプレゼントとなっています。
皆さんなんでもお好きなネタをどうぞ!
この店独特のサービスらしい。
肝の美味しい時期も終わりということもありカワハギを頼んで終了。
申し訳ないが、北海道の寿司に勝てるわけが無い。
東京で居酒屋に入るたびに此処の刺身は旨いとか、ここの握りは旨いとかって言われるけど、やはり北海道には適わないと思っていた。
でも・・・・
恐るべし築地の寿司大
はっきり言って旨かった。
その後Mさんと別れ、再びホテルへ。
F君にどうする?と聞かれたが眠りたいに決まっている。
でも彼は眠れないのも知っている。
しゃあない、このままチェックアウトしかないではないか。
シャワーを浴びて準備をするのに多少時間をもらった。
F君の事だ、いつものパターンだと朝食をとるか喫茶店でコーヒーでも飲んでくるに違いない。
ビンゴ。
その後上野の西洋美術館でレンブラント展を見学。
何故か混んでいる。
列に並びながらの鑑賞。
年配の方が多く、そのペースに合わせていると眠たくなってくる。
途中何度も睡魔に襲われ、作品を見ているうちは良いのだけど、解説文を読み出すと急に意識が遠のいて行きそうだった。
まあ何とか全てを見終わり、その後アメ横見学をしながら昼食を取り、空港に向った。
F君の飛行機は16:00
私の飛行機は17:30
時間差があるがしょうがない。
F君に合わせて時間を潰す。
昼食を腹いっぱい食べたはずなのに、F君はビールとピザを注文。
嘘だろ??
そんなに食べたところで髪には何の栄養も行かないぞ・・・・
私のお腹もまた一回り成長したように思えた・・・・・
F君を見送り、ロビーの椅子に腰掛けると睡魔が・・・・
誰かが身体を揺すっている。
空港のおねえちゃんが起こしてくれた。
おはようのキスでもしてくれるのか?
あれ?
改札が終わりかけのようだ。
心配で起こしてくれたらしい。
恥ずかしかった~。
挨拶もそこそこ、慌てて機内に駆け込んだ。
危なく夢の中で飛行機を見送るところだった・・・・・
席について離陸までの間にまた居眠り。
今度はスッチーのおねえちゃんに足元の荷物をきちんと置くようにと起こされる。
しかしそのまま失神。
全く離陸した記憶が無い。
気が付いたら旭川空港に到着していた。
迎えの車に乗り、店長がお腹を空かしているとの事、私は減っていないが迎えに来てもらった
御礼にご飯をご馳走したが、いまだ何を食べたか思い出せないでいる。
車に乗ってすぐに気絶し、気が付いたらお店の前に立っていた・・・・
どうやって寝たかも解らず、気が付くと翌日の昼近くだった・・・・・
歳を感じた東京紀行でした・・・・・