美瑛のタイガーマスク

東北地方太平洋沖地震の義援金のお願いをして数日。

季節柄入学の記念撮影に来られるお客様が多い中、新一年生のちっちゃな手で募金箱に義援金を入れてくれる姿を見ているととても温かな気持になる。

近所のおばあちゃんがメモ紙に義援金に使ってくださいと書いてそっと差し出してくれたり、

どこで募金が出来るのか探していたと言う方がいたり・・・・

見て見ぬふりが多い世の中だけど、本当に感謝、感謝です。

そんな中、ちょっと前に話題になっていたタイガーマスクを思い出しました。

この頃は聞かなくなりましたが、今は皆がタイガーマスクのような気がします。

そんなタイガーマスクが私の身近にもいました。

今日もイニシャルトークではなく実名でお話させて頂きます。

昨日は士別市内そして近隣の小学校や幼稚園では一斉に卒業式が執り行われておりました。

うちもお陰様で朝６時から着付けのご予約のお客様がドッと押し寄せ賑やかでした。

と言っても私が早起きして着付けをする訳じゃないんだけどねｗ

着付けはもちろん店長一人。

朝５時出勤で一気に６人の着付けを頑張ってくれました。

賑やかな子供達を送り出した後は近郊の小学校の卒業式の撮影が同時に二件。

更に同時刻に百日赤ちゃんの撮影が入り、その後は成人さんの撮影まで・・・

私や店長の身体を二つに分ける事も出来ずヘルプカードを出すしかありませんでした。

いつも撮影が重なったりすると何処からともなく現れて助けてくれる美瑛の三田写真館さんの三田君にこの日もヘルプカード。

快く受けて下さり（快くかは疑問ｗ）愛別町から抜け道がある事から朝日町の糸魚小学校に行ってもらう事になりました。

撮影後は彼も午後から自分のスタジオで撮影が入っているという事で、うちには寄らずに真っ直ぐ帰る事になり、この日のギャラの支払いは後日撮影データと共に郵送する話になりました。

そんな三田君から連絡があり、撮影したデータ等を郵送してくれたとの事。

「撮影料なんですが、領収書を先に同封しておきました。」

「おっ、解ったよ。じゃあプリントをお願いする時にお金を一緒に送るわ」

「いや僕が頂けるお金があるならそれを先生のところの募金箱に入れてもらえませんか？先生の話を聞いて僕も何か出来ないかと考えていたんですけど、今回の撮影の依頼を受けて、僕が頂ける撮影料を募金しようと考えていたんですよ」

カッコ良すぎるぜ～～～！

思わずウルっとしちまったじゃねえか！

「いやあ有り難いなあ。　うれしいよ。　じゃあお前に支払うつもりだった３万円を入れさせてもらうよ」

「え？　え　ぇ　ぇ～～～～っ！　？　　３万ですか？？」

「３万ならちょっと待てよってか？ｗｗｗ」

「お～ビックリした～～ｗｗ　いやいくらでも良いんで好きなようにして下さい。それくらいしか出来ないけど今僕が出来る事をずっと考えてたもんで・・・」

この事を店長に話すと　「ヒョエ～～カッコ良すぎる～！まるでタイガーマスクじゃないですか～！やっぱり三田さんはタイガーマスクが似合いすぎますねｗ」とさっそく募金箱へ・・・

しっかりと事務処理させて頂きました。

以前うちに遊びに来た時にタイガーマスクの覆面を被って登場した事があり、大笑いした印象が強すぎたようで、体系から何から似合い過ぎていてうちの店長は三田君が伊達直人だと思っているようだ。

募金箱の提案をさせて頂いた東京で勉強会を行っている風の会の全国各地のメンバーの皆さんからも賛同のメールが飛び交っている事を嬉しく感じていた矢先、今日もまた一つの小さな点が大きな輪へ繋がっていくような嬉しい気持にさせられました。

感謝、感謝です。