奥山陽一のコラム

2011/02/25

異業種から学ぶ

 

昨日とあるセミナーの講演を聞きに行って来た。

写真のセミナーや講演は大会などに出ればおのずと聞く機会はあるが、

異業種の集まりの中に飛び込んで話を聞く事というのはなかなか無い。



 

お誘いを受けた時に何のためらいも無く即答した。

 

聞いてみたい。

 

いや聞くべきだ。

 

何かに背中を押されるように・・・・

 

会場に入ると数人の若い人が受付をしているのだけど、皆元気が良い。

 

何なんだこの暑苦しい笑顔と元気さは・・・・・

 

講演まで30分もある。

ちょっと早く着き過ぎたかな?

タバコでも吸ってこようかどうしようか・・・・

 

受付の一人が会場に入ってきて、プロジェクターのスイッチを入れた。

開演まで時間があるので気を利かせてくれたようだ。

 

講師の会社のスタッフや仕事の様子が上手く映像化されている。

解りやすく伝わるPVだ。

講演の期待も高まる。

 

いよいよ講演。

講師はキープウィルダイニングの保志真人社長。

2004年に起業し、現在までに神奈川県を軸に13店舗の飲食店を展開。

現在の売り上げが8億円。

この売り上げを全てアルバイトスタッフのみで叩出している。

 

そこに行き着くまでの組織作りや社員教育についての話をパワーポイントを使いながらの講演。

 

自分との共感出来る部分がどこまであるのか、自分の経験の中で当てはまるものがあるのか、逆に自分の知らない事がどれだけあるのかを探りながら話を聞いた。

 

メモは感じるままに箇条書き程度にしながら話に集中した。

 

組織作りに関しても企画運営へのアプローチも私が持っている知識のものと大きな差はない。

無い物は多勢に無勢。

 

私の組織作りの考えは縦の繋がりだけでは組織の綻びが早いということ。

一本の糸だけでは弱いのだ。

強い組織は横のラインも強くならなくてはならない。

組織の 織 は、縦と横の糸がしっかりと織り合い強靭な織物になるのだと考えている。

 

さてさて私の横の糸は・・・・

 

そう、問題は多勢に無勢の中の横の糸なのだ。

 

保志さんも最初は縦の糸だけでの攻めだったのだ。

でもそれはいつか綻びてしまう。

 

結果は・・・・

 

一度綻びた組織を立て直すために横の糸を作るための組織作りに徹底し、新しい組織を作り、そこから一気に仕掛け始めたのだ。

 

私がこの講演を聞きに行った理由は、これから先の事業を考え新たな可能性を切り開くためのもの。

 

今まで一緒に色々とやってきた仲間からチャンスをもらった。

 

まだ土を耕す段階だが、新しい組織を作る為にこのチャンスをいかに掴むのか。

それは自分次第でしかない。

チャンスは誰にでも平等に与えられている。

それに気付いて掴むか掴まないかは自分次第なのだ。

 

うちのスタッフにも平等にチャンスを与えてきた。

それを掴むかどうかは私ではないのだ。

 

しかしそれを待っていては私自身が綻んだ糸で終わってしまう。

 

そうならないように自分自身が動き出さなければならない時なのかもしれない。

 

目の前にそのタイミングを計っていたかのように、また神様が私を試すかのように私の元に風が吹き出している。

28日にはこの風が向かい風なのか追い風なのかを知るべく予定も舞い込んできた。

 

偶然が三度重なればそれは運命だと思う。

 

昔一瞬にして1千万以上の博打に負けたことがある。

これは今だ私の重い足枷となっているが、良い勉強をしたと思っている。

この負けがあったから今の私がいるのかもしれない。

 

負けを取りかえそうとは思わない。

 

負けは負け。

 

でも次は勝てばいい。

勝つ為には負けを生かすことも出来る。

生かせば勝てる。

負けた時の発想を捨てたわけではない。

発想の転換をすれば新たな発想に変わると信じている。

 

今回の講演も仲間からチャンスを頂いたものだ。

 

講演の帰り道には既に自分がこれからやるべき事が頭に浮かんでいた。

 

帰りに一緒に行った仲間達と食事をしながら意見を交わした。

まさしくこれが横の繋がりでもある。

 

意見の一致、共感、共鳴 ・・・・・

 

その場で組織図のシュミレーションが自然と出来上がった。

 

私のポジションは企画 デザイン 発想 人間力開発。

もう一人は総務、仕入れ、開発、営業 ルート開発

もう一人は徹底的に生産 開発

 

まあこれは飲みながらのシュミレーションゲームの中の話なのだけど、飲んでいる席でも志を同じくする仲間が集まれば酔った勢いでも組織の一つくらい出来上がってしまうのだ。

 

でもその意識が無い者、やるべき事をやらない者はどんどん温度差が出来てしまう。

最後には蚊帳の外、そしてチャンスを掴め無かった事を他人のせいにでもするのが関の山なのだ。

 

この日プライベートで旭川にいたうちの店長に時間があったら面白い話をしているから来てみないかと誘ったところ、こちらが盛り上がった後に遅れて合流。

 

皆さんどうしたんですか?凄い生き生きした顔してますね と第一声。

流れを説明するがチンプンカンプンの様子。

更に自分たちがやってきた事の中で普段経営者同士で使ってきた言葉を並べると外国の人状態。

これが温度差なのかもしれない。

 

一人が店長に問いかけた。

このまま解らずに置いていかれるのか、勉強してこちら側の人間になるのかどちらを選択するか。

 

やはりまだはっきりと答える事が出来ない。

 

だからこそ他人事にせずにきちんと意識付けした中で仕事をしなければならないのでは?と諭されていた。

何故か皆やる気満々で勢い付いている。

そりゃあ素面で入ってきた店長には付いていける訳が無い。

 

まあ酔いが覚めた後の話は知らないけどね・・・・・笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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