奥山陽一のコラム

2011/01/28

ありがたい事がいっぱい。

 

つい先日正月を迎えたと思ったら、もう1月も終わりを迎える。

 

早い!

 

一日があっという間というより、一年があっという間に過ぎ去っていく。



 

昨年は感謝をテーマに表現していく事を掲げ、振り返ると自分はまだまだだなあと反省点も多々ある。

今年も引き続き感謝と感写をテーマに形に変えていきたいと考えている。

 

そんな思いの中、この頃ありがたいなあと感じる事が身の回りに沢山ある。

 

先日はJCの京都会議に出席した後輩がお土産を届けてくれた。

二十歳の時から見ている子だったが、そういう気遣いが出来る子だとも思っていなかったし、普段頻繁に顔を合わせる事も無いのでビックリしたというのが先だった。

 

私も理事長の時に京都会議に出席したが、その時に着いてきてくれたメンバーには会議には出なくていいからその間せっかくの京都だから観光でもしてくるように命じた。

 

その代わり私に代わってメンバー全員にお土産を買ってくるように頼んだのだが、その時の私の考えは、高い旅費を掛けて自分の為に着いてきてくれたのだし、メンバー全員がお金を集めて私に餞別を持たせてくれたその気持に感謝が先だった。

自腹で高い旅費を払ってきたのだ、JCの会議に出るより京都の街や人や文化に触れる方が遥かに良い経験になるし、価値があると考えていた。

 

私の後の理事長の中には雁字搦めに絶対に会議に出なくてはならないなんていうのも居たようだが、私から言わせればアホか!の世界である。

 

まあそんな事を思い出しながら色々と考えれば、私にお土産なんか買う金があるなら地元の美味い物でも食べて オネエちゃん遊びでもしてきた方が良かっただろうよと思ってしまう。

 

また先日は東京からプリンターで有名なエプソンの関係者が稚内のスタジオで態々講習会を開いてくれた。

殆どうちのスタッフの為にと言って良いくらいの講習内容だったのだが、その後の私のライティングの講習にもお手伝いを頂き、夜中の3時過ぎまでお付き合い下さった。

また、講習には函館からAさんも参加してくれた。

 

デジタルに関してはコマーシャル業界が一歩リードしていて、我々の営業写真業界は相当遅れをとっている。

正直営業写真館が馬鹿にされている部分は多々あるのだ。

現実、メーカーの講習会などには営業写真館ではなくコマーシャルカメラマンを講師に連れてくる。

私から見ればお粗末だが、それ以上に営業写真の表現能力は遅れているのだからしょうがない。

 

 

しかしコマーシャル業界には無い素晴らしいものが営業写真の世界にもあるのだ。

 

 

それはもちろん「かたもの」

 

エプソンのM氏にはその事を伝えたいと思っていた。

それは挑む事ではなく、やはり私の感謝の気持からなのです。

たった数時間の講習の為に稚内まで来てくれたM氏とAさんへの感謝。

 

それは私が身を持って営業写真の素晴らしさを伝える事。

 

M氏にモデルになってもらいながらスタッフとAさんがポーズを着けて撮影。

その後私が手直しをするというポーズ着けの合評会のスタイルで進めていった。

 

足の置き方一つでお客様にとって苦痛であったり、逆に楽に身体を動かしてもらえるという事。

雁字搦めにポーズを着ける事が 型物 では無いという事を伝えたかった。

実際にM氏にポーズを着けると、嘘のように楽だと言っていた。

こういう事がコマーシャルの世界には無い営業写真の素晴らしさなのだ。

M氏も私達には無い面白い世界だと共感してくれていたようだ。

 

逆に営業写真の世界でも、こういう事を知らない人間の方が多いのかもしれないが、参加した人達には多少何かが伝わってくれたかと考える。

 

デジタルは日々進歩しているが、扱うのは人間でしかないのだし、我々の仕事は機械を扱う事ではないのだ。

それは今までと何も変わりがない。 出来上がったものが全てなのだ。

 

大切なものを私に残してくれた先生や先人達に感謝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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