2010/09/29
少年野球大会で感じた事
先日市内近隣の少年野球チームを対象とした (社)士別青年会議所理事長杯 少年野球大会が開催された。
私も現役時代の数年前まで毎年お手伝いをさせて頂いていたのだけど、今年の大会で試合の様子を撮影して、インターネットを通じてスナップ販売を試みたいという相談を受けた。
私自身も数年前からインターネットを通じて、お客様にセレクトして頂いたり、販売をしていける仕組みを考えていかなければならない時代に入ってくると考えていたので、試験的に良いチャンスと思い快諾した。
もちろん提案は私であっても、システムを組んでくれるのは我社のホームページでお世話になっている企業のアイディアサンタさん。
ホームページの模様替えも考えていたので丁度良いタイミングで相談にのって頂けた。
二日間に渡る大会だったが、前回のブログにも書いたようにカメラマンが不足。
何とか美瑛のM君や稚内のスタッフのお陰でカメラマンを確保し、撮影に挑む事ができた。
子供達の真剣な表情。
みんなキラキラとした瞳で、一生懸命という言葉の 懸命 さが伝わってくる。
それと同時にある程度試合を見ていると、その年の優勝という二文字を手にしそうなチームも見えてくる。
試合中の子供達の姿勢や声の出し方、試合に出ていない子達や監督さんを含めたベンチの様子、
どの世界でも同じだけど、レベル的には大差は無いが、志の高いチームが優勝という二文字に一番近い存在となっていくのだろう。
そんな世界をレンズを通して追いかけるのも、カメラマンとして非常に学びが多く撮影していても楽しい。
今回は6人のカメラマンで二人一組の流れで球場を出入りしながら子供達を追いかけたのだけど、試合前のウォーミングアップの時点でカメラマンの動きを見ているだけでも出来上がりの写真が想像できるのが面白かった。
面白いと言っても決して笑い事では無いのだけど、私と店長ははスタジオの撮影もあって途中で抜けたりもしたのだけど、その間M君一人で対応してもらう場面もあったが、M君は野球経験者なので心配は全く無かった。
問題はうちのスタッフ二人。
稚内のスタッフは入社半年、スナップ撮影も学校アルバムの撮影程度で野球の事もたいして知らない状態。
もう一人はうちの海すけ。
彼も野球の事などたいして知らない。
知る、知らないというのはゲームの展開を読む事が出来ないという意味なのだが、この辺を考えながら会場の振り分けやカメラマンの組み合わせを考えなければならない。
稚内のスタッフは試合数の少ない方の会場に向かわせ、助っ人でお願いしたフリーカメラマンのIさんと組ませた。
とにかく沢山撮らせる以外に策は無い。
スタジオの撮影を終えて、再び球場に向かいながらどちらの球場に走ろうか考えたが、稚内のスタッフは試合数も少ないし、Iさんに任せて信じるしかなかった。
球場に入ると、タイミングよく準決勝が始まる前だった。
M君と二人での撮影。
M君のレンズの方向を見れば逆側の私はどう動けば良いのかは簡単に判断が付く。
ゲームの展開やベース上の選手の位置、ボールカウントやアウトカウントなんかを見ながら先を読む事はたいして難しい事ではない。
スムーズに撮影が進み、一日目を終える事が出来た。
二日目は決勝戦。
ここまで勝ち上がってくるチームはさすがに動きが機敏だし、控えの選手達もベンチの中からでもちゃんと一緒に戦っているのが伝わる。
決勝戦は海彦と二人での撮影。
私は一塁側、海彦は三塁側から狙う事にした。
前日の撮影でカメラの連写機能に任せっ放しの撮影をしている事を指摘し、ちゃんと考えながら撮影をするように指示をだしたのだけど・・・・
回も進んで打者3順目くらいしても三塁ベースの後ろにしゃがんだまま・・・・
レンズの方向を見ても野球を知らないというのがバレバレな動き。
試合中に叫んだところで聞こえるわけもないし、知らないのだから考えろと言っても考えようがないのも解る。
自分で動くしかない・・・
海彦の動きでは変化のある撮影など望めないので、スタンド側に走って、ネットによじ登ってまで撮影をした。
気付け!
私が自ら動く事で、彼が何かしらの関心を抱いてくれるのではないだろうか?
私が昔、先輩と撮影に入った時などは、先輩の撮影を見る事が出来るチャンスだと思うだけでウキウキして、真似てやろう、盗んでやろうと必至にその姿を追いかけたものだった。
・・・・・・・
・・・・・・・
可哀想・・・・・・
俺・・・・・・
見向きもされなかった・・・・
俺・・・・・・
本部席からカメラを構えていると、後輩達からも一言。
「親分が走り回ってるのに、子分は全く動かないんだね。 ゲンコツだねwww」
しょうがないので電話を鳴らして一喝。
「試合が終盤なのに、お前はずっとそこにしゃがみ込んだままなのか?」
「?? はい、すみません」
あまり解っていない様子・・・・トホホ
そんなこんなで試合も終わり、優勝は剣淵ボンバーズ。
晴々しい姿で集合写真を撮影して全日程を終了した。
その後今のこの時間まで写真の整理に追われていたが、あるわ、あるわの膨大な量のスナップたち。
やはり予想通り。
カメラマンの力量や癖までもがはっきりと見える。
さすがにM君の撮影は野球を知っている人間が写したものだと一目で解った。
Iさんは撮影の経験は豊富だが、野球の経験は無さそうで片寄った撮影をしている。
稚内のスタッフはとにかく我武者羅に数で勝負、まだまだ経験が少ない割りに、シャッターを押せば誰でも写ってしまうという今の時代そのまま。
海彦の撮影は、前日の指摘から言われた事だけは直したけど、やはり同方向の直線的な物しか表現されていなくて、考えて動く事のレベルではないのが良く解る。
同じ野球というテーマの撮影でも、カメラマンによって全く違って見えるのも写真の持つ面白さだと言えるかもしれない。
カメラマンが撮影しようとする物事に対して、知識や経験が有るか無いかではシャッターチャンスは大きく変わっていくものであり、知れば無駄も少なく、知らずはあとの恥となるという事を我々写真に携わる者はしっかりと胸に刻むべきである。
昔、写真を始めて間もない頃、花柳流の踊りの撮影をさせて頂き、そこのお師匠さんに、ズバリ!
「あなた踊りの世界を知らないでしょ? いや、写真の世界も知らないわね」 と言われた事がある。
悔しくて、三時間正座をしたまま稽古場を見学させて頂いたのだけど、お師匠さんが見兼ねて色々と教えて下さった。
「踊りを写すなら踊りを知らなきゃダメよ!そこが最低限の礼儀じゃないの?」
胸にグサリと響いた。
和服を写すなら和服の捌きを知らなければ、知らないレベルのカメラマンに写されたお客様の手元には一生その知らないレベルの写真が残ってしまう。
今、私達の業界ではきちんとした和装や型物を写せるカメラマンが殆どいなくなってきている。
私はこの型物の技をもっと磨いて後世に写真文化の一つとして残していかなければないと考えています。
それにしても、今回のスナップの量は・・・・・・一人で二日掛かりで処理したけど・・・・・
やっと選び終わってデーターにした枚数なんと2600枚。
複数のカメラマンが撮影しているのもあって選別しているだけで眼がコンガラガッてクラクラしてしまった。
でも、子供達の一生懸命さが伝わる良い写真が沢山あると思います。
公開をお楽しみに!

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