2010/07/27
新しい光を探して
写真業界にも様々な研究団体があるのだけど、今までに殆どの団体から声を掛けて頂いてきた。
若手が中心になっている全国規模の経営目線重視の組織や印画紙の研究をしている組織。
婚礼主体の組織、コマーシャル分野の組織・・・・
数えると切が無い。
私が所属しているのは純粋に写真に向き合おうとしている組織だけですが、 実際に業界の中で今一番勢いに乗っている組織もあるのだけど、どちらかと言えば経営戦略重視の組織なので何度か誘われてはいるけど丁重にお断りした。
今年に入ってその組織に属している何件かの写真屋さんにお邪魔したり、カメラマンとお話もさせて頂いたが、スタジオの作りや光に対してやろうとする事に対してはセオリー通りだし、私が20年前くらいに色々と試してきた光の作り方を、今更ながらにどこもかしこもやっている事に驚いた。
向き合い方は間違えてはいないと思う・・・・
思うのだけど・・・・・
出来上がった写真はどうかというと・・・・・
写真はそこまでのセオリーではなく出来上がったものが全て。
光の細工と講釈はごもっともな話をしてくれるのだけど・・・・・
それから面白いのが何処に言ってもウィンドーに飾ってある写真を見ると一目瞭然。
その組織に属しているんだろうという事が解ってしまう。
悪く言えば皆同じに見えてしまうのだ。
はたさて困ったものだ。
今までの自分ならそこから噛み付き攻撃に出て、馬鹿やろ~~~! とかますところだけど、
少し大人になったのか、誰に対してもニコニコと頭を下げ、勉強になりましたと言えてしまう。
その反面、ある意味良い刺激を与えられているのも間違いない。
この夏に得た事をスタジオに戻ってすぐに実践している。
自分がやってきた事が、今更この業界の若手が必死に取り組んでいるのなら、
私がもう一度その部分に取り組んで更に上をいく良いものを作れば良いだけの事。
その頃に取り組んでいたレベルと、今のレベルでは同じ事をやっても多少は良くなっているだろう。
そこにプラスα の部分も取り入れることが出来るだろうし・・・・
業界の先を走っているかの様に見える組織に対して、別段喧嘩を売っているわけではない。
自分の為にやっているのだし、挑戦し続けることが私が撮らせて頂くお客様の為の物であるのだから・・・・・
皆と同じ写真は作れるが、奥山陽一の作る写真は誰もが出来るわけではない!
そう言えるオリジナルでありたいと思っています。