奥山陽一のコラム

2010/02/27

ダーツのお勉強

 

昨日は月に一度の勉強会。

今月は旭川ターミナルホテルでの開催となった。



 

丁度学校の写真コンテストの関係等でバタバタしていた為に少し遅れての出席となったが、

会場では会員の写真に対して一枚ずつ  あぁでもないこうでもないと 何時もの如くどうでも良いような

合評が繰り広げられていた。

 

私の所属している組織の一つに北海道営業写真家協会というものがあるのだけど、一昔前は入会すら厳しかったし、その厳しさから会員のレベルも自然と向上し、いつの日か武闘派写真家集団として全国的にも名前が広がっていった。

 

会の名称を略して北営協 ホクエイキョウ・・・・

 

私は北営協の全盛期時代に最年少で入会し、その厳しさを身を以って経験している最後の武闘派の末裔と呼ばれていたが、この頃はその武闘派集団も絶滅の危機に晒され、私も今ではすっかりこの星の人間達の中に紛れ込んでおとなしくしている。

 

その厳しさゆえに着いてこれない会員達はくだらない言い訳を並べて次々と離れて行った。

逆に今の会員がその厳しさを乗り越えて残った者達かと言えばそれもまた違う。

 

旭川ブロック、札幌ブロック、北見、函館、帯広・・・とブロック分けがされていたので、すべてのブロックが常に厳しい修練の中で活動してきたわけでもない。

当時は札幌ブロックが一番厳しかったけど、他の支部はそれに比べると緩かったので生き残ったという会員も少なくはない。

その緩さゆえに消滅した支部もあるのだけど、今では会自体が緩~~い組織となってしまった。

私自身も緩くなってきているのかもしれないという焦りはある。

だから新たな挑戦もしていかなくてはならないと考えている。

 

さて前振りはこの辺にして、勉強会が終わったあとの話になるのだけど、今回は美瑛のM君に案内されてダーツバーとか言う場所に足を踏み入れた。

 

数ヶ月前に留萌の地で勉強会の後に地元の会員に案内され初めて足を踏み入れてみたのだけど、

子供の頃から飛び道具や飛ぶ系の玩具が好きで、小学生の頃にストローの先に画鋲を括り付けて教室で的に向かって皆で競い合っていた頃を懐かしく思い出した。

 

やってみるとなかなか面白くて、その場でマイダーツを購入したけどなかなか練習する機会もなく、かといってダーツバー等に行って人前で投げる勇気もなければ周りでダーツをやっている人間もいない。

 

しょうがないので自分でダーツマシーンを買ってしまった。

 

ダーツマシーンといってもバーやなんかにある本格的なものではなく玩具のマシーンで、でも玩具と言ってもこいつが良く出来ていて、テレビに繋ぐとスコアーやアベレージ等や確率等も表示され、真ん中のブルに入ると本物さながらの効果音まで出て雰囲気しだいでは家庭でダーツバーの雰囲気が味わえてしまうのだ。

 

我が家のダーツマシーンでちょくちょくと楽しみながら、たまあに機会があれば外で投げる程度だけど、本格的な投げ方や何かを教えてもらったりすることもなく全て自己流だったので、一度はきちんとした事を勉強してみたいと思っていた。

 

M君行きつけのお店に入り、二人でゲームを楽しんでいると、そのお店のマスターがへたくそな私に見かねて投げ方を教えてくれた。

 

ダーツの持ち方、投げるフォーム、全てが見よう見真似の自己流が身についている私にとって、基本からやり直すのは大変なことだと身に染みた。

 

指先、腕、肩、首・・・・全ての筋肉がパンパンになっていった。

 

狙った的に当たるどころか真っ直ぐにすら飛んで行かないのだ。

普段は自己流ながらも案外狙った所に向いて矢が飛んでいってはいたのだけど、どうにもこうにも言うことを聞かない。

 

このまま自己流で通すのか、それとも今から基本をみっちり体に教え込むのか・・・

もちろんその先には何も無いのだ。

楽しむのだから自己流でも良いではないか・・・・俺はドMかよ!?

でも写真や生き方に置き換えるとどうだろう・・・・

 

夜の10時過ぎから2時位まで一人でもくもくと投げ続けた。

 

隣でM君がドキューン バキューン と格好良く効果音を鳴らしている。

 

写真の世界とは立場が逆転。

 

教える側から教わる側になってしまった。

いやいやそれも有りだと思う。

若い人から新しい刺激を受けるのも悪くはない。

むしろ新鮮であり、年齢もキャリアも関係無いの世界はやっぱり刺激的だ。

 

先生は写真はカメラの良し悪しじゃないって言ってたじゃないっすか、ダーツだって同じっすよ!www

 

返す言葉がない・・・・・トホホ

 

今更大会に出たいとかそんな気は更々ないけど、体や脳に新しい刺激を与えたり、考える事というのは新鮮で、たかがダーツかもしれないけど新しい発見や発想が生まれてくる。

黙々と投げながらも、色々と考えさせられる事が新鮮で楽しいのだ。

 

おかげで今朝は体半分が他人のようだ。

 

またそのうちにM君に投げ方等をチェックしてもらわなきゃ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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