2009/04/01
本日オープン
日本最北端の街 稚内
いよいよ本日リニューアルオープン!
はじめに・・・
今回のオープンに先立ちまして、多くのお祝いや励ましのお言葉を頂戴し毛利店長はじめとしたスタッフ一同大変感謝しております。ありがとうございました。
さて、1895年に創業された稚内市にある毛利写真館をプロデュースして役二ヶ月。
デジタルシステムの構築や、今までの毛利写真館のディスプレーやスタジオライティングを全て見直すところから始めたこのプロジェクト・・・・
今まで何軒かの写真館に呼ばれてプロデュースしたり、従業員育成の為のセミナーを開いたり、全然畑違いの企業の講師をさせて頂いたり、私自身も多くのことを学ばせて頂いてきたが、ことどっぷりと老舗の匂いが染込んだ店をプロデュースするのは本当にエネルギーが必要。
何せ今までやってきた人達にとっては今の現状が当たり前としか思っていないのだからそこの意識を変えるか諦めてもらうしか新しく生まれ変わる事は不可能と言っていいだろうけど、そこの意識を持たせる事が一番難しい。
今まで必死にやって来られた事には間違いないのだし、老舗になればなるほど先人達に感謝や敬意の心を以って接しなければならない分精神的に気を使う。
若い人達がこれから始める為のプロデュースなら厳しい現実を突きつけ怒鳴りまわす事も出来るのだけど・・・・心優しい??私は言いたい事の半分は抑えながらゆっくり時間を掛けて信用を頂くしかないのだ。
まあ今回の稚内のリニューアルに関してはある程度自由にやらせて貰っているが、やはりつい昨日まで現役で頑張ってきた先代の後姿を見るとどことなく寂しそうに映る分、妥協しなければならない所が多いのも事実である。
だからといってそこに甘えを許すと、何も変わらなくなるどころか前に進む事も出来なくなるし、何時までも駄目な空気も匂いも変わらない。
これから会社を発展させていくのは後継者であり若い従業員達なのだから・・・・何せ気を使う。
自分が引退する時は一切身を引く覚悟は当に出来ている。未練を残すと残された者たちがだめになるのをよく理解しているつもりだ。
そこから発展しようが、ダメにしようがそれは自分達の力で何とかしていかなければならないし、壁にぶつかりながら成長していけば良いのだと思う。
私にも始まりは有ったのだから・・・・
そんなこんなで何とか本日のオープンを迎える事になった。
初日は入学シーズンも重なり、朝から御客様が次から次へと来店してくださった。
毛利店長が、私がオープンの日にスタジオに立つのでこの日に撮影をされてはどうですか?とお客様に話をしていたらしく、ありがたい気持ちでいっぱいになった。
利尻や礼文の離れた島から船に揺られて2時間も掛けて来てくださったり、成人の見本撮りをさせて頂いた御客様の身内の方がお孫さんを連れてきてくださったり・・・
稚内の人達は皆こんなにフレンドリーなのだろうかというくらい見ず知らずの私にも笑顔で接してくれました。 感謝 感謝!
まだまだやらなければならない事が山積みだけど、稚内のお客様の笑顔に支えられて何とか無事一日を終えることが出来ました。