奥山陽一のコラム

2009/02/17

様子伺い・・・

 

この二、三日、あちこちのメーカー商社から私の様子を伺うような電話がきている。

伺いの内容はどこも同じ・・・



何か新しい事業を始めるのではないかという事を聞きたいらしい。

 

いちいち説明するのが面倒臭くてしょうがない。

これからもお付き合い頂けるのでしょうか?とか是非うちと取引してくださいとか・・・

 

デパートに買い物に行くと、店員がしつこく着いて周り、あれこれ忙しく押し売りしてくるのと似てる。

私はあれが嫌でデパートなるものには行く気にならない。

丸井さんもその他のデパートも客離れにはこういう理由もあるのではないか?

私は「欲しいものが有ればちゃんと一人でレジに行けますから、お気遣い無く」とやんわり店員を遠ざける。

従業員ではなく店員という言葉が妥当なのかもしれない。

その差が何かは本題からズレるのであえては書かないが、これを読んでくれている人が

各々考えてみて欲しい。

 

きちんと報告するような必要性があればこちらから逆に御挨拶させて頂きます。

としか言いようがない。

というより放っておいて欲しいの一言だ。

中にはどこぞの同業者から、私が新しく店をだすような話があるから様子を探って欲しいという話まで・・・

 

聞きたきゃ狭い業界の中、私の事を知らない人間は居ないはず、直接聞いてくれば良いではないか。

わざわざ遠回りに業者を使って様子を伺えば、私自身その業者に不信感を持つ事にも成りかねない。

両者共にそこまで頭が回らないのか不思議な話だ。

 

私が動く事などチンケな話なのに、何で周りが気にするのか解らない。

私は写真という一つの表現方法を用いた、ただの写真表現家という道を歩みたいだけ。

昨今の写真屋も二通りに分かれていると思っている。

写真を追求する者。

金儲けを追求するも者・・・

写す事が好きな者。

機材が好きな者・・・・

 

同じ組織の中でも水と油。

写真を追求しない人間はおのずと私の元から離れていくし、逆に煙たくてしょうがないらしい。

組織にも色々あるのだから、写真を追求しようとする組織に居る以上は黙って追求すれば良い。

商売を勉強したければ違う組織に行けば良い。

私はこの考え方をずっと貫いている。だから周りで何が流行っているとか、こういう写真が売れますとか、

そんな話に興味が沸かない。

独立した頃は米も買えないような時もあったけど、自分が一生懸命お客様と向き合えば、金は後から

着いてくるものと信じて自分の表現を通してきた。

この頃それがようやっと少しづつ芽吹いてきだしただけの話で、とんと金儲けの話でもなんでもない話。

ましてや人様の商売を邪魔したり、奪うような事も毛頭考えてもいないのです。

其々が其々のお客様に対する礼儀をわきまえ、其々の写真の道を歩めば良いだけの話。

 

この御時勢、欲を出せば必ず欲に潰される時代。

 

私はこれからもお客様の未来に残る写真というストーリーを描き続けて生きていきます。

 

 

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